ダイビング歴50年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

2014年07月28日

ドティバックの分布

チェンデラワシ湾クルーズで、ドティバックの固有種を見たので俄然興味が湧いてきた。ドティバックとはメギス科ニセスズメ属のことだが、ここでは日本に分布するクレナイニセスズメの近似種をいう。全長約6cmほど。

▽チェンデラワシ固有のドティバック

dty-0001.jpg西部太平洋で撮影したドティバックを調べてみると、海域によって種が異なるのは当然として、色分けが極端に変化している。一体どうしてそのようになったのだろうか。

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2014年07月25日

協力して狩りをするミノカサゴ

先月下旬のナショナルジオグラフィック・メールマガジン。科学誌に掲載されたミノカサゴの研究論文を紹介していた。タイトルは「ミノカサゴがチームで狩り…」。オーストラリアの大学院生がミノカサゴの捕食方法に興味を持ち、研究。

▽メールマガジンの記事

minoka-001.jpgこれまでは、ミノカサゴの狩りは単独で行われていると考えられていた。しかし、大学院生は研究室と自然環境の両方で数千時間にわたって観察した。その結果、協力し合って狩りをすることが確認され、単独の場合と比べて5割ほど高い確率で獲物を捕らえたという。

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2014年07月21日

オサガメ産卵観察クルーズ(最終回)

ラジャアンパットの代表的なポイントのパッセージ。洞窟の天井の穴から射しこむ光のカーテンが幻想的なのだが、晴れていないと魅力が半減する。朝からくもっていたので行く予定はなかったが、午後から晴れ間が出たので、急遽潜ることに。

▽洞窟の外の浅いところにあるイソバナ

osaga-146016.jpg洞窟に入る前は日が射していた。だが、先のグループが入っていたため外で生物を観察する。中に入ったときには残念ながら日が陰ってしまった。

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2014年07月19日

オサガメ産卵観察クルーズ(3)

オサガメの観察を終えたのは深夜なので、砂浜で一夜を過ごす。早朝母船に戻るとすぐ出航。このクルーズの最後はラジャアンパットでのダイビングで、丸一日かかるためにひたすら走る。波が高くて大揺れが続く。早朝ラジャに到着。

▽ナンヨウキサンゴとユカタハタ

osaga-146011.jpg早速潜る。チェンデラワシ湾では魚がせわしなくて撮りづらかったが、ラジャはすごく撮りやすい。ダイバーが多く訪れる海のほうが、魚は怖がらなくなるようだ。

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2014年07月17日

オサガメ産卵観察クルーズ(2)

オサガメが産卵に上がるビーチに夕方上陸。海岸に陣取り、夕食を済ませる。ビーチは広いので、暗くなってから交代で見回りをすることに。オサガメはカメの中では最大で、エサはクラゲのみにもかかわらず、900kgになるものもいるという。深海にも低水温にも適応した体になっているそうだ。

▽暗くなる前に小型ボートでビーチへと向かう

osaga-146006.JPG現在産卵場が最も多いのはカリブ海の島々で、次がアフリカ西海岸、三番目がニューギニア島と『ナショナルジオグラフィック』に書かれていた。ニューギニア島で産卵したオサガメが、カナダやカリフォルニア州にまで回遊していることも確認されている。

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2014年07月16日

オサガメ産卵観察クルーズ(1)

6月28日(土)にマノクワリで下船し、ホテルで1泊。翌29日新たな参加者と合流してシーサファリ8に乗り込む。今回のゲストはぼくを入れて9名。出航前に港の近くのポイントでチェックダイブが行われた。前回も潜った沈船ポイントだが、今回のほうがかなり透明度が良かった。

▽沈船に住み着いているハナビラクマノミ

osaga-146001.jpgいよいよマノクワリを出航し、オサガメ産卵観察クルーズがスタート。前回とは逆の方角へダイビングしながら進む。オサガメが産卵に上陸するビーチまでは約2日かかる。

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2014年07月14日

チェンデラワシ湾クルーズ(4)

ジンベエザメを観察・撮影した後は、ダイビングしながらマノクワリに向かう。飛行機の残骸が沈んでいるポイントもあった。その名もゼロ戦ポイント。

▽まだ主翼が残っているので飛行機とわかる

cyen-14617.jpg現在残っているのは主翼だけで、真上から見るとそれがよくわかる。今では漁礁となっているこの飛行機。詳しく調べたらゼロ戦ではないことがわかったらしい。


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2014年07月12日

チェンデラワシ湾クルーズ(3)

ジンベエザメが集まる海域に到着したものの、様子が変なのだ。たくさんあるはずのバガン(漁小屋)が修繕で村に戻っているという。しかたなく別の海域に移動したが、ジンベエザメはいない。

▽バガン(漁小屋)。夕暮れになると灯りをつける

cyen-14611.jpgバガンは筏の上に造った小屋と勝手に思っていたが、実際は船だった。エンジン付きとなしがあり、ない場合はボートで引いて移動する。夕方から集魚灯を点けてプランクトンを集める。それを食べにくるアジ類を捕えるのだが、プランクトン目当てにジンベエザメも来るようになったようだ。

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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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