フグvsオニヒトデ
最近、沖縄や奄美でフグが増えている。
慶良間のあるポイントでは、10尾くらいのサザナミフグがウロウロし、ダイバーにまとわりついてくる。
奄美では7〜8尾のモヨウフグがいるところがあり、やはりついてくる。
なぜか?
実は、ダイバーがナイフなどで切り刻んだりつぶしたりした、オニヒトデを食べるためである。サザナミフグがオニヒトデを食べるのを最初に知ったのは、4年前。誰かがつぶしたのを夢中で食べていた(写真上)。
奄美ではサザナミフグのほかに、モヨウフグも食べる。それも大胆にである(写真下)。
地元のガイドさんたちは、時間を作ってはオニヒトデ駆除を行っているが、焼け石に水。それで通常のガイドのときも見つけると、殺しているのだ。フグたちはそれを学習し、ダイバーのあとをつけるようになったわけである。
自然の状態で食べてくれればよいのだが、鋭いトゲが邪魔になる。そこで、サザナミフグの多いポイントで実験をしてみた。オニヒトデを裏返しにし、各腕の先に石を置いて様子をみた。フグたちが集まってきたが、ボス的な個体が他のフグを追い払う。そのうちヒトデは石をはねのけ、丸まりはじめた。これではお手上げである。
つぶしたものも、みんなで分けてということはない。ボスがひとり占めする。協力し合えば自然状態のも食べられると思うのだが、そこまでの知恵はない。今のところ、軍配はオニヒトデにあげざるを得ない。