ダイビング歴43年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

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ツキチョウが多い海

ツキチョウチョウウオという魚がいる。日本にも分布しているのだが、生息数がとても少なくてめったに見られない。国内で見た場所を挙げてみると、四国の柏島、沖縄の水納島、八丈島、奄美大島だけで、いずれも単独だった。
ところが、これほど希少なチョウチョウウオがタイのタオ島では、1DIVEで3ペアは必ず見られるほど多い。だからだろうか、ダイバーは誰も見向きもしない。普通のチョウチョウウオと見間違えてるのかもしれないが・・・・。

ペアだけならまだしも、群れることも時折あるのだ。群れる様子を何度か観察したが、最初にペアのところに別のペアが来て小競り合いが始まる。すると何か合図でもあったかのように、あちこちから集まってくる。しかし1ヶ所にとどまることはなく、猛スピードでどこかに向かっていき、止まってまた小競り合いをする、というのを繰り返す。
そして5分もしないうちに少しずつ群れから離れていき、何もなかったかのように静寂が戻る。
なぜ群れるのかはわからないが、群れることによってペアの相手が代わっている可能性は高い。
それはともかく、タオ島が世界一ツキチョウチョウウオが多い海と言って間違いないだろう。


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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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