ダイビング歴43年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

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続・機内誌取材の思い出

インドネシアのプロウ・スリブは、ジャカルタの北約70kmに位置し、リゾート専用の高速ボートで2時間くらいで着く。
機内誌「ウインズ」の取材で編集者のKさんと訪れ、順調に経過していた。お客さんはウィンドサーフィン、ヨット、ジェットスキー、スノケーリング、トローリングなどを楽しんでいる。

夕食のあと、桟橋に行くのが日課になっていた。特に気に入ったのが月夜だ。
レストランは水上にあり、心地よい風が入るうえ、どこからも海が眺められる。
広大な庭には花があちこちに咲いていて、小鳥もやってくる。
熱帯だからか、毎日スコールがある。時にはハンパじゃないくらいのどしゃ降りになる。熱帯の木々が背景にあると、スコールさえきれいに見えるから不思議だ。
リゾートの前の海は内湾的な要素もあるが、ハードコーラルも多い。ボートダイビングのポイントはハードコーラルはもちろん、色鮮やかなソフトコーラルもたくさん見られた。
ここを訪れて体験ダイビングをする人も少なくない。ビーチからちょっと泳いだだけで、餌付けのポイントがあり、あっという間に魚たちが集まってくる。
編集長からは、モデルは現地調達で、と言われていたのだが、スノーケリングができる女性はなかなか見つからなかった。しかし、たまたま客船が航海途中でこの島に寄港したので、そのお客二人にお願いした。
魚がたくさんいたのは当然だが、日本では見られない魚に引かれ、レンズを向けたものだ。ハシナガチョウチョウウオや写真のワヌケヤッコも、このとき初めて出会い撮影した。
8日間という、雑誌としては余裕のある取材日も手伝って、とても楽しく過ごすことができた。この仕事が終ってからは、Kさんとはお互い忙しくてお会いする機会がなくなってしまった。「ウインズ」がリニューアルし、タイトルも変わったとき、編集も別の編集プロダクションになったようで、益々縁遠くなったのだった。それが17年ぶりにKさんと再会。てっきりダイビングはやめていると思っていた。ところが、続けているという。何よりもうれしい。


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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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