ダイビング歴43年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

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ジンベエザメの天敵は・・・

先日、かごしま水族館で飼育していたジンベエザメが大きくなりすぎたため、海に放流する、というテレビ番組があった。過去にも放流をしていて、その都度発信機を装着しているので、行動範囲が徐々にわかってきたという。
ジンベエザメは外洋を回遊していると言われるが、餌のプランクトンが必要なので本当の外洋ではなく、沿岸の少し沖あたりを行動しているのだろう。
沖縄・慶良間諸島で02年7月撮影。

沖縄本島の本部半島と伊江島の間は通り道になっているようで、その近くの定置網にひと夏で20尾以上入ったこともあったという。
ジンベエザメにはこれまで、沖縄の慶良間諸島で3回遭遇している。30年通って3回だから、運がよいかは微妙なところだ。
ジンベエザメに3回(3個体)遭遇したうち、2個体はヒレが切れていた。この個体は背ビレの先がなくなっていた。
沖縄・慶良間諸島で89年8月撮影。
この個体は尾ビレの上がかなり切れてなくなっている。
沖縄・慶良間諸島で02年7月撮影。一番上の写真と同じ個体。
背ビレと尾ビレが切れた原因は、水面に近い部分なのでおそらくボートのプロペラによるものだろう。3尾のうち正常ではないのが2尾というのもすごい確率だ。ジンベエザメは体が大きいので、産まれたばかりは別にして、天敵はいないと考えられている。しかし、水族館で飼育のジンベエザメも定置網で捕えたもの。天敵は人間のようだ。
この個体が唯一傷がないジンベエザメ。沖縄・慶良間諸島で89年8月撮影。


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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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