ダイビング歴43年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

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へコアユの活動場所

へコアユは、サンゴ礁域の浅い所に群れで生息している。常に頭を下にして、枝状サンゴやガンガゼのそばにいることが多い。
(ガンガゼのそばにいるへコアユ。沖縄・慶良間諸島で撮影)

わりと警戒心が強いへコアユは、ガンガゼなどのそばにいることが安全なのを知っているのだ。天敵が来るとトゲの間に入ることもあるが、それでも危ないと感じると体を横にし、海底近くを急いで逃げる。これは日本での状況だが、海外では若干異なる。
(急いで逃げる。沖縄・慶良間諸島で撮影)
最初にマレーシアのマブールに行ったとき、日本では考えられない光景に驚いたことがある。
もちろん海外でもガンガゼの近くにいることはあるが、マブールで平坦な藻場にいたときには、こんな所にいて大丈夫なのか心配したほどだ。
(藻場に群れる大らかなへコアユ。マレーシア・マブールで撮影)
広々とした砂地にいることもある。移動の途中ではなく、明らかに砂地で餌をとっている雰囲気なのだ。これなども日本ではありえない。
(砂地のへコアユ。カイワリがあとを追う。インドネシア・レンベで撮影)
もうひとつ日本ではあまり見られないことは、海底からかなり離れて移動していること。フィリピンのリロアンや、インドネシアのレンベなどで何度か見ている。天敵に狙われやすいと思うのだが、よく見られるのだから平気なのだろう。へコアユに限らず、海外の魚はあまり警戒心がないようだ。
(中層を移動中。フィリピン・リロアンで撮影)


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コメント

ヘコアユ、こないだの奄美でも見ました。ノンビリしているように見えるのですが、近づくとその分だけ逃げてしまうので、撮るのは大変でした。(笑) サンゴの上でしばらく採餌し、次のサンゴへと移動していくのですが、泳ぐときはやっぱり横になるのが面白いですね。

へコアユに接近すると、必ずお腹を見せますよね。ナイフみたいな体型なので見えずらくしていることと、逃げる態勢なんですね。頭を上げばそのまま進めますから・・・。

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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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