ダイビング歴43年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

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JICAの集団研修

師走はカレンダーが配布される時期でもある。我が家にも4つくらい集まったが、先日JICA(ジャイカ)からも届いた。JICAとはJAPAN INTERNATIONAL COOPERATION AGENCYの頭文字で、独立行政法人 国際協力機構(旧国際協力事業団)のこと。以前に何度か仕事をしたことがあり、そのときの写真がカレンダーに使用されたので送っていただいたのだ。

▽使用された5月のページ

P1010394.JPGJICAは開発途上国に対し、いろいろな支援をしているが、日本に招いてさまざまな研修も実施している。その1つに環境省と共同で行う「サンゴ礁保全コース」がある。この研修は、生物多様性に富むサンゴ礁および自然環境の保全、持続可能な管理・利用技術の向上を図ることを目的としている。

▽1ページ目は全写真と説明文
P1010396.JPG研修員は、熱帯・亜熱帯地域の開発途上国においてサンゴ礁保全を担当する行政官または技術者に限られ、毎年6〜7名が沖縄に来て約3ヶ月間研修を受けている。サンゴ礁保全コースの集団研修が最初に行われたのは1995年で、97年3回目からこのコースに「水中撮影法」が組み込まれ、講師として参加することになったのだった。
▽カリキュラム(左)と撮影法のテキストの一部
P1010401.JPGカリキュラムを見せてもらったとき、驚いた。サンゴの分類から調査の仕方、サンゴの移植法などさまざまな講義および実習があることと、講師陣が一流の学者や研究者および大学の教授だったからだ。おそらく、これほど充実した研修はほかにないだろう。また、海中公園や水族館などの施設見物などもあり、バランスが取れた内容になっている。
▽04年度に参加した研修員
Image1-kine.jpg研修員は沖縄本島の浦添にあるJICA沖縄国際センターにベースを置き、講義は主にそこで行い、実習は石垣島や黒島で行った。水中撮影法も講義は沖縄国際センターで、実習は慶良間の座間味島で実施した。
▽撮影をする研修員
Image2-kensy.jpg必ずしも研修員はスクーバダイビングができるとは限らない(むしろできる人は稀)ので、海での実習はスノーケリング。水中撮影法ももちろんである。カメラはニコノスXに20mmを付けたもので行った。講義では水中撮影の基礎からカメラの取り扱い方、そして実習では撮り方を見てアドバイスなどをした。
▽写真の講評会は沖縄国際センターで
Image1ura.jpgほとんどの研修員はカメラは初めてだが、注意点を素直に聞くので、意外にも上達は早かった。撮影した写真はその後、研修のレポートの一環でポスターを作る際に用いる。2004年に「サンゴ礁保全コース」が10年目を迎えたのを機に見直しがあり、縮小に伴って「水中撮影法」もなくなった。それまでフィリピン、フィジー、エジプト,キリバス、モーリシャス、タイ、セイシェル、パプアニューギニアなど23カ国の人たちと一緒に研修を「楽しんだ」。現在はそれぞれの国において、沖縄で学んだ技術を活かしてサンゴ礁を守っていることだろう。



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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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