ダイビング歴43年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

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婚姻色・スズメダイ編

スズメダイ類は婚姻色になる種は多いものの、あまり派手ではない。しかもすぐに元の色に戻ってしまうので、気づかない場合が少なくない。

▽さわやかな色のデバスズメダイ

Image1_deba.jpgその中でもデバスズメダイは、劇的に変化する。初めて見たときは、別の種類かと思ったほどだ。撮影地は慶良間諸島。

▽基本的な婚姻色
Image2_deba.jpgデバスズメダイの婚姻色は個体によってかなり異なる。とはいえ基本的なものはある。体が黄色味を帯び、胸ビレと背ビレが黒くなるパターンがそれ。背ビレの色も個体によって度合いが違う。撮影地は慶良間諸島。
▽変わった婚姻色
Image3_deba.jpg中には変わった婚姻色になる個体もいる。体が異常に黄色くなり、尾ビレだけが黒くなる。さまざまな婚姻色になってメスを誘うわけだが、まったく普通の色で誘っていてちゃんと産卵している個体も多くいるので、いったい何なんだろうと思ってしまう。撮影地は慶良間諸島。
▽アオバスズメダイ
Image4_ao.jpgデバスズメダイにそっくりなアオバスズメダイは、胸ビレの付け根が黒いので区別がつく。また、婚姻色も違うので、繁殖期になるとわかりやすい。撮影地は慶良間諸島。
▽アオバスズメダイの婚姻色
Image5_ao.jpgアオバスズメダイの婚姻色は、個体によってもあまり違わない。体がやや黄色味が加わり、まだら模様が出る。ちなみに、デバスズメダイの生殖管は白だが、アオバスズメダイのそれはオレンジ色。撮影地は慶良間諸島。
▽クロソラスズメダイ
Image6_kuro.jpgクロソラスズメダイは藻食性で、藻が生えた場所を縄張りにしている。色は地味であまり注目されないスズメダイだ。気が強く、縄張りに入ると、人間にも体当たりしてくる。撮影地は慶良間諸島。
▽クロソラスズメダイの婚姻色
Image7_kuro.jpg婚姻色は白黒に変化する。しかし、すぐに元に戻ってしまうことが多い。求愛以外でもオス同士の争いのときもこのような色になる。我々には違いがわからないが、魚にはわかるのだろう。撮影地は慶良間諸島。
年末・年始は毎年沖縄の座間味島で過ごすことになっている。今年もこれから出発するので、みなさん良いお年を!

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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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