ダイビング歴43年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

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妖艶な居候

昔、真鶴でよく潜っていたころ、「高嶺の花」的な魚がいた。ハナハゼで、35年も前のことだ。ハナハゼは全長約15cmで、淡い水色をしている。砂底の1mくらい上を優雅に漂っているが、近づくと砂の中に消えてしまうのだ。

▽ハナハゼとダテハゼ

Image1-hana.jpg当時はキャリアも少ないうえ、水中カメラはニコノスが主流だったため、小型魚のアップを撮るのは物理的に無理だった。いつかきれいに撮ってみたい、とずっと思っていた。

▽ハナハゼが巣穴に隠れる瞬間
Image2-ha.jpgその後、水中撮影機材が進歩して一眼レフとマクロレンズが普及し、ハナハゼのような魚が誰でも撮れるようになった。まぁ20年近くかかったが・・・。ハナハゼが消えるというのは、ダテハゼとテッポウエビが共生している巣穴に素早く逃げ込むからだ。ゆえに、居候というニックネームがつけられた。
▽巣穴から出てきたところ
Image3-ha.jpg巣穴を勝手に隠れ家に使われているダテハゼの反応はというと、入れたくないという感じで穴をふさぐ態勢をする場合もあるものの、すんなりと入れる場合もある。
▽ヒレも優雅で美しい
Image4-ha.jpg拒否しないのは、ハナハゼに手助けしてもらっているからではないだろうか。つまり、ハナハゼは高い所にいて、周りがよく見渡せる。ハナハゼが近づいてきたときは、外敵が忍び寄っているという知らせで、多少手抜きができるはずだ。で、入られたくないのは、卵を守っている期間、と考えられないだろうか。

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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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