ダイビング歴43年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

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サンゴの破壊者

昔と比べると、健全なサンゴが減少している。異常発生したオニヒトデの食害によるもの、高水温による白化現象、台風などその原因はさまざま。サンゴを食べている魚もいるが、そのほとんどはサンゴのポリプや粘液で、サンゴそのものを食べる魚はごくわずかだ。

▽サンゴを壊すゴマモンガラ

Image1gom.jpgゴマモンガラはウニ類、カニ類、貝類などが好物。ところが、サンゴを壊している現場に遭遇した。どうやら、サンゴの隙間に住むカニを食べたかったようだ。モルディブで撮影。

▽サボテンミドリイシをかじるハクセイハギ
Image2hak.jpgハクセイハギの餌は甲殻類、ゴカイ類、貝類、サンゴなどで、確かにサンゴをかじっていることもある。しかし、サンゴの体は石灰質の骨格で石のように硬い。骨格そのものは栄養もないと思われるので、おそらく共生藻やポリプだけを取り込み、石灰分は吐き捨てているのだろう。奄美大島で撮影。
▽カンムリブダイの群れ
Image3kanm.jpgサンゴを食べる魚にブダイ類が筆頭に挙げられることが多いが、生きたサンゴを主食にしているのはカンムリブダイだけだそうだ。1mの巨体の群れが移動しながらサンゴをかじり、また進みながら砂煙のようなフンをする姿は迫力満点だ。マレーシア・シパダンで撮影。
▽死んだサンゴをかじるハゲブダイ
Image4buda.jpg先述したように、カンムリブダイ以外のブダイ類は、死んだサンゴに生えている藻を食べている。骨格ごと食べる場合もあるが、基本的には藻類だけを栄養にしている。サンゴのポリプや表面をかじる魚たちは、広範囲に少しずつ食べるので、さほどサンゴに悪影響はない。ゴマモンガラやカンムリブダイにしても同じようなものだろう。ダイバーが不注意で壊しているサンゴのほうが多いかもしれない。慶良間諸島で撮影。

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コメント

はじめまして、海中華屋と言う者ですが「ゴマモンガラ」インドネシアのバリ狂ったように結構大きい「ツボ海綿」を、あの強烈な歯で引きちぎってバラバラグチャグチャにしてました。
勿論先生がいわはる様に中か表面のエビかカニ食べようとしてるのは解ったんですが、恐ろしくて10メートル以上ちかずけませんでした。
海の中で一番恐ろしいのは、「あいつ等です」
大方先生もそう思いませんか?

海中華屋さん
以前(1昨年9月)にも書きましたが、サメより怖いですね。ただし、卵を守っているときだけですが・・・。それ以外は、写真を撮るのは難しいくらい憶病ですよ。

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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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