ダイビング歴43年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

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アマミスズメダイの生涯

来週奄美大島の「マリンステイション奄美」で、ダイビングのイベントがある。フォトセミナーとフィッシュウオッチングセミナーがメインのイベントだ。期間は12〜15日だが、2日前に行ってセミナーの参考になるような写真を撮ったり、ネタを探すつもりでいる。

▽群れるアマミスズメダイ

DSC_0636.JPGさて、奄美ということで、その名を冠したアマミスズメダイを取り上げることにしよう。このスズメダイは、ごく普通に見られるうえに体色も地味なので、注目されることはほとんどない。

▽全長約3cmの幼魚
Image1ama.jpgしかし、幼魚のときは別。成魚とは違って鮮やかな青い模様があり、とてもきれいに見える。そのため、マクロレンズを持ったダイバーからフラッシュの雨を浴びせられる。あまりにも成魚と異なっていたので、昔はクダスズメと付けられて別種にされていたらしい。
▽全長約6cmの未成魚
Image2ama.jpg5cmくらいになると青い模様は薄くなり、成魚の体色に近くなっていく。成魚は群れているが、幼魚や未成魚は単独あるいは2〜3尾でいることが多い。
▽産卵中のアマミスズメダイ
DSC_0257.JPG普通に見られるスズメダイ類の産卵は大部分観察しているが、アマミスズメダイだけは見られないでいた。雌雄の区別もつかないし、求愛や婚姻色というのも見た覚えがない。ところが、昨年5月に奄美の嘉鉄(かてつ)というごく一般的なポイントで産卵が観察できた。卵は淡いピンクの半透明でとても小さく、肉眼ではわからないほどだった。
▽クルビラーの唐揚
P1010749.JPG実はアマミスズメダイは方言でクルビラーといい、沖縄や奄美では食用にされている。特に卵を持ったのは美味らしい。らしい…というのは、いつも最後に食べるつもりても、満腹になってしまって食べられないでいるからだ。この写真は「マリンステイション奄美」の夕食に出たもので、唐揚だった。ちなみに、塩茹でしたマース煮もおいしいとのこと。このような姿で生涯を終えるアマミスズメダイもいるのだ。



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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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