ダイビング歴43年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

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奄美海報告・その3

ダイビングフェスティバル開催中に、フォトコンテストも行った。毎回自由部門とテーマ部門を設けているのだが、今回初の試みとして、テーマ部門を2枚の組み写真にした。2枚でストーリーのある画像ということで、考えながら撮る習慣がついたのではないだろうか。フォトコンの入賞作品は、マリンステイション奄美のホームページに掲載されているので、ご覧いただきたい。

▽コロダイとホンソメワケベラ

DSC_0252.JPGということで、開催中に撮った生態的な写真を集めてみた。まずはホンソメワケベラにクリーニングされるコロダイ。クリーニングを受けると体色を変える魚が多いが、コロダイはほとんど変わらない。

▽求愛するシマウミスズメのオス(上)
DSC_0006.JPG奄美ではシマウミスズメはたまにしか見られない。それも大抵1尾だ。ところが2尾いた。しばらく観察していたら、オスが青い線の模様を輝かせて尾ビレを広げた。メスの前で婚姻色になり、求愛したのだ。しかしメスは、怯えたように去って行ってしまった。
▽フィンをつつくミツボシクロソラスズメダイ
DSC_0061.JPGミツボシクロスズメダイは繁殖力も旺盛で、今の時季はあちこちで卵を守っている。近くに着地すると、縄張りから追い出そうとして体当たりしてくるほど気が強い。誰かさんのフィンが卵(手前の濃い灰色の部分)のそばに。すると果敢にフィンをつついていた。
▽卵の世話をするクマノミのオス
DSC_1549.JPGクマノミも卵を世話しているシーンがよく見られた。胸ビレであおったり、口でやさしくゴミを取り除く。メスもたまに行うが、ほとんどはオスの役目だ。
▽卵を世話するナミスズメダイ
DSC_0220.JPG生息数の多いナミスズメダイも卵を守っていた。このスズメダイは硬い基盤のものなら死サンゴだろうが、岩だろうが、ヤギ類の幹だろうが、人工物だろうが、何にでも卵を産み付ける。そのように融通性があるので、繁栄しているのだろう。
▽ニセクロスジギンポ(上)とホンソメワケベラ
DSC_0046.JPGクリーナーとして知られているホンソメワケベラにそっくりなニセクロスジギンポもよく見られる。しかしあまりにもよく似ているので、気づかないことも多い。ホンモノとニセモノが出くわしたらどうなるか? ホンモノに追われることもあるが、互いに無関心の場合もある。このときは最初無関心だったが、ニセモノはクリーニングの要求のポーズをした。

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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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