ダイビング歴50年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

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クジラの季節到来!

いよいよホエールウォッチングの季節がやってきた。この時季沖縄や小笠原などに回遊してくるのはザトウクジラで、出産、繁殖、子育てなどが目的のようだ。

▽尾ビレを上げるザトウクジラ(’93年3月)

kuji-1.jpg沖縄・慶良間諸島で10数年前にホエールウォッチングを何度かしたことがある。人間は、とてつもなく大きな生きものを目の当たりにすると、たとえようのない感動がこみ上げてくる、ということがわかった。

▽ブロー(’93年3月)
kuji-2.jpgホエールウォッチングは、いつも座間味島の「マリンショップ・ハートランド」にお願いしている。理由は、長年ザトウクジラの観察を続けている、オーナーの宮村幸文氏の存在が大きい。氏がクジラの行動を熟知しているお陰で、効率よくウォッチングすることができるのだ。まず、ブロー(潮吹き)を見つけることから始まる。遠くからでもよく見える。
▽スパイホップ(’93年3月)
kuji-3.jpgクジラの背中と尾ビレは、クジラさえいれば見られるが、ただそれだけだと飽きてくる。別のパフォーマンスが見たいと思うのは人情だが、こればかりは「運」としか言いようがない。たまたまクジラが顔を水面から出して、しばらく辺りを観察する「スパイホップ」という行動が撮れた。
▽クジラの胸ビレとイルカ(’00年3月)
kuji-4.jpgクジラを観察していると、イルカが集まってきて周りで遊ぶ?姿を見ることがある。本当に遊んでいるかは疑問だが、クジラの上に乗って跳ね飛ばされることが何度もあり、楽しんでいるようにしか見えない。
▽ブリーチング(’92年2月)
kuji-5.jpgクジラの行動で最も感動的なものはブリーチング。あの大きなクジラが水面から飛び出す姿は、まさに圧巻だ。水面に落ちたときの音や水しぶきも迫力満点。ブリーチングは何度もくり返すこともあり、その場合は場所がだいたい予想できるので、比較的撮影しやすい。しかし、くり返すたびに疲れてくるのか、体が水面から出る割合が少なくなってくる。
▽テイルスラップ(’00年3月)
kuji-6.jpgホエールウォッチングは、どこでもルールを決めて行っている。一定の距離より近づかない、特定のクジラを一定の時間以上追いかけない、などで、クジラにストレスを与えないためだ。しかし一隻のボートが30分で切り上げたとしても、別のボートが次から次にやってくることも多い。クジラが嫌がって尾ビレを高く上げて水面を叩く「テイルスラップ」という行動をしても、見る側は珍しいパフォーマンスと大喜びするのだ。



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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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