ダイビング歴50年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

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50日ぶりの奄美(最終回)

ダイビング最終日は、いちばん好きなポイントに入った。流れが強くなることが多かったり、南風が吹くと荒れるので今回初めて。

▽20数m付近の光景。15m付近にトサヤッコがいる

ama_096-1.jpgエントリーしたとたん、クジラの鳴き声が聞こえてきた。潜っている間はずっと聞こえていたが、それほど近くではない。寄り道をしてからトサヤッコのいる場所に移動したら、なんとヤイトヤッコも一緒にいる!

▽トサヤッコ(右)のテリトリーに侵入したヤイトヤッコ
ama_103-2.jpgここにはトサヤッコのオス1尾が、トサヤッコのメス2尾となぜかヤイトヤッコのメス1尾を支配するハレムを形成している。10数m離れたところにヤイトヤッコのオスが単独でいて、トサヤッコのテリトリーにはめったに近づかなかった。
▽ヤイトヤッコを追い払い続けるトサヤッコ
ama_103-4.jpgトサヤッコのテリトリーにヤイトヤッコのオスが侵入したわけだが、これまでの経緯を知らないとその意味が理解できないと思うので、簡単に説明すると、ここでトサヤッコとヤイトヤッコの観察と記録を始めたのは'96年2月。当初ヤイトヤッコはメスが3尾だけだったが、'97年11月にオスが出現した。しかし個体が変わったり、性転換などいろいろあって、今の構成になったのは'07年6月からだ。
▽ヤイトヤッコのメスにアピールするトサヤッコ
ama_103-3.jpgではどうして、今回テリトリーに入っていさかいを起こしたのか。おそらく同種のメスの存在を知ってしまったのではないだろうか。それとも、前から存在は知っていたけれども、繁殖の衝動にかられて取り返そうとしたのかもしれない。しかし、肝心のヤイトヤッコのメスはトサヤッコのオスが気に入っているようで、離れようとしない。トサヤッコのオスも受け入れて、たまにアピールする。
▽体当たりで何とか追い出そうとするトサヤッコ
ama_103-5.jpgトサヤッコがいくらヤイトヤッコを追い払っても行かないので、ついに体当たりをし始めた。それでも逃げ出さない。体当たりは次第に増えたが、7〜8回に1回はヤイトヤッコが反撃するようになった。とはいえ、劣勢には違いない。そうこうするうちに浮上時間になり、クジラ探しに出かけた。
▽テリトリーに戻ったヤイトヤッコは傷を負っていた
ama_103-6.jpgクジラはいたのだが、近寄れなかったので引き返し、遅い昼食。午後からもあの争いが気になっているので、午前と同じポイントに。争いは終っていて、ヤイトヤッコは自分のテリトリーに戻っていた。体には小さな傷が3ヶ所あり、どうやら敗北したようだ。新たにメスが現れるのを待つしかないのだろうか。今後も目が離せない。



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コメント

奄美のBlogをみて
最終日に、何故同じポイントに??って思っていましたが、
謎が解けました(#^.^#)
そんな争いがあったのですね。
これからも、目が離せないですね。

クジラも・・・いいなぁ・・・。
kei もお会いしたかった。

今回の奄美は200本記念、先生と迎えられて、とても素敵な記念日になりました。
次回は300本目・・・いつかなぁ・・・(笑)

keiさん
同じポイントに続けて潜るのは嫌だとう人が多いようですが…
状況が同じということはないし、何か変わった事柄があると
すぐわかるので、ぼくは好きですけどね。

300本目指して休みを取りましょう!

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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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