今回の奄美の水温は約21℃。昔はこの時期に20℃を切ったこともあると思うが、最近は概ねこの水温だ。そして1年で最も低い時期といえる。
▽いつも近くにいるオグロベラのオス(左)とメス

水温が低いと魚類の繁殖はさほど活発ではないが、一部のベラ類やブダイ類は求愛している姿が見られた。
▽卵を世話している、根に住むクマノミ

あるポイントの根に生息するクマノミが、卵を世話していた。一番水温が低い時期に卵があるということは、1年中産卵しているとみてよいだろう。この根のクマノミは昨年6月にも卵を世話していたが、卵はほぼ同じ場所にあった。
▽ほぼ同じ場所に卵が…('09年6月)

これが昨年の画像で、今回の画像と比べるとイソギンチャクの触手がかなり縮んでいる。同じ場所に卵があるのがわかるだろうか。どうして同じ場所に産むのかは、世話をしやすいとか、捕食者から守りやすいなど、最も都合がよいところなのだろう。
▽卵の世話をするオス('10年3月)

卵の世話は主にオスが行う。メスはオスより体が少し大きいので、外敵を追い払うために見張りを担当する。しかしごく稀に卵にかかったゴミなどを取り除いたりすることもある。
▽どちらも黒っぽいハマクマノミ

少し離れた所にハマクマノミのペアがいたが、どちらも黒っぽいのでおかしいと思って撮影した。普通黒くなるのはメスで、老成するほど黒の面積が広くなる。一方オスはメスより体が小さく、黒い部分はなくて鮮やかな赤だ。外見で性別を判断するのもどうかと思うが、繁殖期にどうなるのか楽しみに見守りたい。
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