ダイビング歴50年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

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6月の奄美の海(6)

卵を守っている魚の姿もたくさん見られた。クマノミ類など、海底のどこかに産卵するスズメダイ科が多かったが、当然かもしれない。

▽根に住むクマノミ。産卵はいつも同じ場所

ama_10064686.jpg根に住むクマノミの所に真っ赤な卵があった。このクマノミはいつも同じ所に産卵する。もっと守りやすい所があると思うのだが、なぜか一番外側の出っ張りに産む。一昨日はなかったので、昨日か今日産んだようだ。

▽卵の世話に余念がないクマノミのオス
ama_100619.jpgそれから4日後、卵は茶褐色になっていた。水温にもよるが、あと3~4日でふ化するはずだ。
▽卵を世話するカクレクマノミ
ama_1006169.jpgカクレクマノミも卵を世話していた。クマノミ類の中では最も体が小さいためか、卵の数が少ない。
▽卵を見守るクラカオスズメダイ
ama_1006896.jpgクラカオスズメダイは死サンゴや岩肌の目につきにくい所に産卵するが、内湾では垂直の死サンゴに産み付けているのが多かった。卵捕食者が少ないからか、それともサンゴの形状(テーブル状は極端に少なく、ほとんど枝状)によるのだろうか。卵の世話はほとんどしないうえ、カメラを構えていると遠ざかってしまう。
▽オヤビッチャ。窪みの灰色部分が卵
ama_10064742.jpgオヤビッチャは、ほぼ決まった場所で卵を守っている。産みたての卵の色は赤紫だが、日が経つにつれて灰色になる。卵は岩のやや窪んだ所に産み付けられていて、その範囲は直径約40cm。オス1尾で守る。
▽スキをみて卵を食べるカガミチョウチョウウオ
ama_1006152.jpgあまり広い範囲に卵があると守りきれず、他の魚に食べられてしまう。年に何十回も産卵・ふ化を繰り返しているにもかかわらず、毎回他の魚に食べられているので、もしかしたらそのことはわかっていて、周囲の魚たちを支えているのかもしれない。

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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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