ダイビング歴43年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

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2008年08月26日

ウツボのペア

ウツボ類は常に口を開け、鋭い歯を見せているので怖いイメージがある。しかし意外かもしれないが、実際には憶病だ。大抵は単独でいるが、ごく稀に同じ隙間から2尾で顔を出していることもある。

▽仲良しのウツボ。顔も幸せそう。富戸にて

Image1-utu.jpg2尾でいるのは珍しいだけでなく、明らかに単独のときより優しい顔になっている。ウツボのペアを見たのは、おそらくこのときだけだろう。

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2008年02月29日

妖艶な居候

昔、真鶴でよく潜っていたころ、「高嶺の花」的な魚がいた。ハナハゼで、35年も前のことだ。ハナハゼは全長約15cmで、淡い水色をしている。砂底の1mくらい上を優雅に漂っているが、近づくと砂の中に消えてしまうのだ。

▽ハナハゼとダテハゼ

Image1-hana.jpg当時はキャリアも少ないうえ、水中カメラはニコノスが主流だったため、小型魚のアップを撮るのは物理的に無理だった。いつかきれいに撮ってみたい、とずっと思っていた。

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2008年02月12日

ヒョウモンダコと近似種

確信していた生物の名前が違っていた、ということはないだろうか。2〜3年前のこと。「月刊ダイバー」編集部から連絡があった。毎年6月号の付録にしている「沖縄おさかな図鑑」の写真の件だった。10数年前から主な写真は流用だが、毎年構成を変えているので追加もあり、最近は魚以外の生物も少し加わった。

▽ふだんのヒョウモンダコは目立たない

Image1-tako.jpg追加写真のリストに「オオマルモンダコ」というのがあった。聞いたことがないので確認したら、ヒョウモンダコの近似種とのこと。

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2007年10月05日

ナンヨウツバメウオの謎

日本でツバメウオの仲間はツバメウオ、アカククリ、ナンヨウツバメウオ、ミカヅキツバメウオの4種が分布している。最も生息数が多くてよく見られるのは、ツバメウオだ。

▽ナンヨウツバメウオの幼魚 高知県・柏島

Image3kashiwa.jpgしかし幼魚となると、枯葉にそっくりなナンヨウツバメウオの方が断然よく見られる。以前はツバメウオと思われていたが、たしか10数前にナンヨウツバメウオに同定された。
(ナンヨウツバメウオの幼魚。高知県・柏島で撮影)

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2007年08月23日

サザナミヤッコ幼魚の行方

奄美や沖縄などのサンゴ礁にはカラフルな魚がよく見られる。チョウチョウウオの仲間やキンチャクダイの仲間がその代表と言えよう。キンチャクダイ科にはキンチャクダイ属やサザナミヤッコ属、タテジマヤッコ属など7つが属しているが、最も人気があるのはサザナミヤッコ属ではないだろうか。
その理由として、タテジマキンチャクダイやサザナミヤッコ、アデヤッコなど大型で優雅に泳ぐ種が多いからだと思う。同属の共通の特徴として、幼魚と成魚の体色・斑紋が著しく異なるというのがある。しかもいずれの幼魚も、濃紺の地に白の横縞というパターンなのだ。
写真・上はサザナミヤッコで下がタテジマキンチャクダイ。沖縄・慶良間諸島。

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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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