ダイビング歴50年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

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2012年04月14日

アンダマン海のクログチニザ

前回クログチニザを取り上げたが、実はインド洋東部のアンダマン海にも同じ生態の魚がいる。その名はインディアンミミックサージョンフィッシュだ。

▽成魚。もっと褐色の個体もいる

mimikku-001.jpgクログチニザと近縁で、プーケットやスミラン諸島などで見られる。成魚はこげ茶色でクログチニザに似ているものの、さらに地味だ。

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2012年03月01日

クマノミの尾ビレ

インターネットのフリー百科事典・ウィキペディアのクマノミを検索して、あ然とした。掲載写真3点すべてがクマノミではないのだ。しかもオレンジフィンアネモネフィッシュとカクレクマノミをクマノミとして標記している。

▽クマノミのペア。右がオス(慶良間諸島)

kumaobire-01.jpgどうしてこんなことになるのだろう。監修者がいないというのは考えにくいので、魚を知らない人が担当しているのかもしれない。ということで、正しいクマノミを…

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2011年10月03日

豊饒の海・コモド(2)

夜の間に船は移動。目が覚めたときには南エリアにいた。南エリアの島々は北エリアと違い、わりあい緑が多い。

▽コモド島のコモドドラゴン。朝海岸に現れる

komo-119191.JPG朝はコモドドラゴンが必ず海岸に現れる。それを母船から小型ボートに乗り換え、近くまで見に行くことができる。

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2011年08月12日

残暑お見舞い!

暑い日が続いていますが、みなさんお元気でしょうか? 写真を見て少しでも涼しくなっていただきたいと思い、そのような写真を集めてみました。

▽小魚を狙うハナミノカサゴ(柏島)

zans-001.jpg涼しげなのは、やはり清涼感のあるブルーを基調にした写真ではないだろうか。

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2010年12月20日

オオフエヤッコダイを探せ!

奄美や慶良間でフエヤッコダイに出会うと、必ずチェックする。吻の長さと、頬のあたりだ。なぜかというと、フエヤッコダイと近縁でレアなオオフエヤッコダイではないかと思うから…

▽フエヤッコダイ(慶良間諸島)

hue-2.jpgフエヤッコダイも吻は長いが、オオフエヤッコダイはさらに長いので、見るとすぐにわかる。

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2010年10月15日

インドネシア水中撮影記(コモド編C)

南エリアは、栄養分豊富な冷たい海流が南方から来ているため、見慣れない生物が多数生息している。

▽大きさが25cmくらいあるイチゴボヤの仲間

komo_1009607.jpgただ今年は水温はそれほど低くはなく、約25℃だった。例年は21〜23℃なので、やはり異常気象なのだろうか。

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2010年09月16日

コモド諸島撮影記(4)

南エリアはインド洋との境に当たり、南氷洋の方面から冷たくて栄養分豊富な海水が流れ込んで来る。そのため魚類が多く集る。

▽鮮やかなイボヤギとキンギョはナダイ

komo_1009530.jpg海底には色鮮やかなホヤ類、カイメン類、ナマコ類、ヤギ類などの底生生物がたくさん見られ、特異な環境となっている。普通は暗い所にいるイボヤギも、ここでは浅くて明るい所で触手を伸ばしている。

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2010年05月18日

お気に入りの海・コモド

最近のお気に入りの海は、海外ではインドネシアのコモド諸島だ。'08年と'09年にコモド諸島ダイブクルーズに2航海ずつ乗船したが、いくら撮影しても撮りきれないほど、魅力的な被写体がたくさんある。

▽コモド諸島とクルーズ船サザンスター

%83u%83%8D%83O%81E%89%82%94%FC1.jpgというわけで、今年も乗船することになった。日程は8月29日からのクルーズで、2週連続。

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2009年11月26日

アンダマン海クルーズ撮影記(最終回)

今回のアンダマン海クルーズでは、最終日を除いて毎日4本潜り、毎回充実した撮影ができた。ただ、船上の写真が少なかった。

▽エントリー直前の外国人チーム

P1040401.jpgというのも、ひょんなことからナイトロックスの講習を受けることになったからで、休憩時間はテキストを読んだり、講義を受けたりしていることが多かったからだ。

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2009年11月25日

アンダマン海クルーズ撮影記(3)

今回のダイブクルーズでは、生態的なシーンも数多く見ることができた。回遊魚が小魚を襲う場面がもっとも多かったが、何しろ一瞬で終ってしまうので、画像には残っていない。

▽回遊魚がクラゲを囲んでいた

DSC_0818.jpgリチェリューロックで潜っているとき、回遊魚がクラゲをつついている所に遭遇した。

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2009年11月23日

アンダマン海クルーズ撮影記(2)

どこの海に行っても気になるのがクマノミ類。アンダマン海にはクマノミ、カクレクマノミなどを含めて6種が分布しているといわれている。

▽卵を世話するクマノミ

DSC_0786.jpg今回はスパインチークアネモネフィッシュを除く5種を見ることができた。

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2009年11月21日

アンダマン海クルーズ撮影記(1)

クルーズを終えて20日に帰国した。クルーズは最初にシミラン諸島に行ってダイビングしたのだが、とにかくソフトコーラルがきれいで、あたかも竜宮城のようだった。

▽アンダマン海のシミラン諸島

P1040379.jpgクルーズ船は大きくて快適。ゲストは日本人7名、外国人13名。それにダイビングスタッフも6〜7名のうち日本人2名なので、国際色豊か。いくつかのグループに分かれてダイビングを行った。

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2009年11月12日

楽しみ!アンダマン海クルーズ

前回ちょっと触れたが、アンダマン海に行く。タイのタオ島とカオラックにダイビングサービスがある、ビッグブルーさんのご好意で、14日からアンダマン海ダイブクルーズに乗ることになっている。

▽クルーズ船PAWANA号(ビッグブルーHPより転写)

pawara%5B1%5D.jpgクルーズ船は今月から就航したばかりのPAWARA号。カオラックからシミラン諸島〜リチェリーロックを巡って19日に帰港する。

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2009年11月04日

クジャクスズメダイの話

今日原稿を書き終えた。観賞魚の雑誌『フィッシュマガジン』の連載で、毎月1種の魚のエピソードや観察記に写真4点を添える、というもの。

▽モルディブのクジャクスズメダイ

kujya1.jpg今回はクジャクスズメダイを書いたが、その前にいろいろ調べたら知らないこともずいぶんあった。

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2009年07月26日

紅海でのダイビング(4)

日本(太平洋)で見られる魚と同じかと思いきや、別種というのも見られた。今回はそっくりでも違う種というのを集めてみた。

▽レッドシーコーラルコッド

DSC_1305.jpgスジアラに似ているが、レッドシーコーラルコッドという紅海固有種。スジアラは全長60cmくらいまでしかならないが、これは110cmに達する大型種。

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2009年03月31日

写真展開催中

五反田映像祭写真展が大崎のO美術館で開催されている。ちょうどダイビングフェスティバルと重なったので、どうなることかと心配したが、それには及ばなかった。

▽五反田映像祭写真展「命溢れる海」

P1020670.JPG今回は四人展なので、それぞれの作風に違いがあって、バラエティに富んだ写真展になったと思う。

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2008年11月21日

魚の正面顔

魚を撮影するときにまず横から狙うが、余裕があれば正面からも撮るようにしている。正面から見ると表情がよくわかるし、思わぬ模様が写る場合があるからだ。

▽ムスジコショウダイ(モルディブ)

DSC_1997.jpgしかし、横から撮るときよりも正面は表面積が狭くなるため、さらに近寄らなければ迫力に欠けてしまう。

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2008年09月23日

コモド諸島の海(2)

インドネシア・コモド諸島は、太平洋とインド洋の境界付近に点在するため、インド洋に分布する魚もよく見られる。

▽ダイブクルーズ船・サザンスター号

DSC_0951.jpgダイブクルーズ船・サザンスター号" />フウライチョウチョウウオとインディアンバガボンドバタフライフィッシュが一緒に行動している、という光景は、さほど珍しいことではない。

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2008年09月21日

コモド諸島の海(1)

世界自然遺産のコモド諸島で潜ってきた。長年いろいろな海に行っているが、これほどまでに魚や海洋生物が豊富な海は見た覚えがない。どこを見てもカラフルで、どのように切り取ってよいか迷ってしまうほどなのだ。

▽ラブハンバジョーの港

RIMG0128.JPGダイブクルーズは、フローレス島のラブハンバジョーの港からスタートした。

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2008年09月05日

コモド諸島ダイブクルーズ

6日午後、バリに発つ。バリで1泊してからフローレス島に渡り、クルーズ船に乗船する。そして世界自然遺産のコモド諸島周辺を航海しながらダイビングをすることになっている。

▽雑誌に掲載のコモドツアーの広告

DSC_1680.JPGインドネシアは、太平洋とインド洋を隔てるように東西に長く伸びている。

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2008年08月26日

ウツボのペア

ウツボ類は常に口を開け、鋭い歯を見せているので怖いイメージがある。しかし意外かもしれないが、実際には憶病だ。大抵は単独でいるが、ごく稀に同じ隙間から2尾で顔を出していることもある。

▽仲良しのウツボ。顔も幸せそう。富戸にて

Image1-utu.jpg2尾でいるのは珍しいだけでなく、明らかに単独のときより優しい顔になっている。ウツボのペアを見たのは、おそらくこのときだけだろう。

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2008年06月29日

上半期の感動シーン

早いもので、今年も半分が終ろうとしている。この上半期は奄美に3回、座間味に2回、モルディブに1回行き、合計で潜った本数は97本。その中でいくつもの感動する場面に遭遇した。

▽奄美の三角岩という大好きなポイント

P1020085.JPG今回は、上半期に出会った生態的に珍しく、感動したシーン、ベスト3を挙げてみよう。

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2008年05月12日

旗が2本のハタタテダイ

今回のモルディブで、変わったハタタテダイがいた。ハタタテダイは背ビレの一部が長く伸び、それを「旗」(のぼり)に見立てて和名になった。普通はそれが1本なのだが、2本あるのだ。

▽モルディブのハタタテダイ

DSC_2058.JPG2本ある個体はそれほど珍しくはないが、中には1本のそれが裂けて2本にという場合もある。モルディブで出会った個体は裂けているのではなく、同じものが2本前後に並んでいた。

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2008年05月04日

ドラキュラ VS 夜叉

モルディブでドラキュラシュリンプゴビーを撮影した、と前に書いた。このハゼはテッポウエビ類と暮らす、いわゆる共生ハゼで、1960年代にセイシェルで発見され、’77年に新属・新種として記載された。

▽ドラキュラシュリンプゴビー

DSC_0457.JPG学名はStonogobiops draculaで英名はドラキュラシュリンプゴビー。なぜドラキュラ(吸血鬼)と付けられたのかは、黒い帯が赤いタイプがいること、また若い個体は黒帯と黒帯の間に赤い細い線が入っているので、それを血と見立てたのではないだろうか。

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2008年05月01日

モルディブで見られる魚

インド洋にあるモルディブには、沖縄など太平洋にも分布している魚もいるが、太平洋では見られない魚もけっこう多い。今回はそのような魚を取り上げてみよう。

▽モルディブ アネモネフィッシュ

Image1anem.jpgまずは、モルディブの名を冠したクマノミで、モルディブ アネモネフィッシュ。腹ビレと尻ビレが黒いのが特徴で、センジュイソギンチャクに住む。モルディブとスリランカのみに分布する。

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2008年04月28日

カメラマン用スーツ

今回モルディブでは、新しいウエットスーツを着用した。16年前からウエットスーツを提供してくださっている、「ワールドダイブ」さんの新商品だ。

▽モルディブ・ビヤドゥにて(撮影・山内俊一氏)

P1010969.JPGその新商品を初めて見たのは、今年3月にビッグサイトで開催された「ダイビングフェスティバル」で、ワールドダイブのブースを訪れたとき。何点も展示されているスーツの中に「フォトグラファー」という名称のものがあった。

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2008年04月26日

アースデイ in モルディブ

4月22日はアースディ。「地球のことを考えて行動する日」ということで、モルディブ・ビヤドゥでも環境保全に関するイベントが開催された。

▽ボードに書かれたイベントの告知

P1010955.JPGビヤドゥのダイビングサービス「Dive Ocean」が企画したのは、ハウスリーフの海底清掃。

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2008年04月25日

モルディブでダイビング三昧

ダイビング仲間とモルディブ・ビヤドゥでダイビング&撮影をしてきた。7名で行ったのだが、マイバディーのYさんと全ダイビングがビーチエントリーだった。自由気ままに撮影したかったからだ。

▽パッセージ7から入るドイツ人の夫婦

DSC_0479.JPGビヤドゥのハウスリーフはパッセージ1〜7があり、そこを通ればビーチからドロップオフ(海底断崖)に行ける。15年前にも気に入ってよく通った隠れ根は、ダイビングサービスから少し遠いパッセージ1から入るのだが、今回も何度となく通った。

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2008年04月16日

15年ぶりのモルディブ

明日、インド洋のモルディブに行く。これまでモルディブには、ずいぶん前だが5回訪れていて、みんな違うリゾート。最後に行ったのが’93年だから、なんと15年前で、ビヤドゥアイランドリゾートだった。

▽白砂の浅瀬で戯れるコバンアジ

Image5kob.jpg今回も偶然ビヤドゥアイランドリゾート。ということで、15年前にビヤドゥで撮影した写真を・・・・。

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2008年04月13日

サンゴの破壊者

昔と比べると、健全なサンゴが減少している。異常発生したオニヒトデの食害によるもの、高水温による白化現象、台風などその原因はさまざま。サンゴを食べている魚もいるが、そのほとんどはサンゴのポリプや粘液で、サンゴそのものを食べる魚はごくわずかだ。

▽サンゴを壊すゴマモンガラ

Image1gom.jpgゴマモンガラはウニ類、カニ類、貝類などが好物。ところが、サンゴを壊している現場に遭遇した。どうやら、サンゴの隙間に住むカニを食べたかったようだ。モルディブで撮影。

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2008年01月29日

お帰り!アデヤッコ

慶良間諸島の座間味島にあるダイビングサービス「ハートランド」のHPに、アデヤッコがいた、と書かれていた。もちろん写真も載っていた。やっとアデヤッコが帰ってきたのだ。というのは、約20年前に「ハートランド」のオーナーが撮影したのを見せてもらったことがある。当時の北限は八重山諸島だったので、ぜひ撮影したいと思っていたのだが、姿を消していた。

▽インドネシア・デラワンのアデヤッコ

Image1adeya.jpgそれ以降、アデヤッコの北限は慶良間と書き換えられたものの、目撃情報はなかった。今回久しぶりに復帰?したお祝いにアデヤッコを取り上げよう!

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2007年09月08日

地域変異の不思議

同じ種でも生息する海域によって、体色や模様が違う場合がある。いわゆる地域変異だが、異なるのはたいてい体色や模様だ。ところが、模様は同じでも形が異なる種も少なからずいる。タテジマキンチャクダイとワヌケヤッコだ。
タテジマキンチャクダイの背ビレのうしろは、とがって糸状に伸びるが、このようになるのは太平洋に生息するタイプだ。
沖縄・慶良間諸島で撮影。

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2007年08月20日

オオフエヤッコダイの色違い

細長い口が特徴のフエヤッコダイ。その近縁種にオオフエヤッコダイがいる。フエヤッコダイより体がやや大きいこと、さらに口が長いこと、頬のあたりに褐色の細かな斑点があることなどが相違点だ。
モルディブやグレートバリアリーフ、ミクロネシア、インドネシアなどでは普通に見られるが、日本では八重山諸島でしか見られないといわれている。これはモルディブで撮影したもので、口の長さがよくわかる。

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2007年03月24日

トガリエビスの性格

同じ種類の魚でも、海域(国)によって性格が異なることがずいぶんある。日本は漁業が盛んでもあるし、昔沖縄では追い込み網という、魚を脅して網に追い込む漁が多かったので、魚が憶病になっていた。

今では追い込み網は少なくなったものの、憶病な性格はなかなか直らない魚もまだいる。イットウダイ科のトガリエビスもそのような魚である。岩穴など暗い所にたいてい単独でいて、あまり外に出ない。そのくせ好奇心は強く、しばらくじっとしていると、おそるおそる出てきてこっちを見る。左は八丈島で撮影したトガリエビスで、こんな感じで様子を見にくる。

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2006年12月01日

ナポレオンの危機!

メガネモチノウオと言っても、知っている人は少ないだろう。しかし、ナポレオンフィッシュと聞けばわかるに違いない。写真の魚で、全長2mにもなる。メガネ・・・は和名で、ナポレオン・・・が俗称である。
実は、このナポレオンフィッシュが絶滅危惧種になっているのをご存知だろうか。

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2006年10月22日

続・ハナヒゲウツボ、様々な表情

前回、奄美にハナヒゲウツボが多い気がする、と書いた。
ところが、もっと多いところがあった。それは意外な海である。

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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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