ダイビング歴50年水中写真家・大方洋二の魚って不思議!

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2012年04月27日

奄美・リサーチダイビング(2)

今回10本潜ったうち、9本がミステリーサークルの探索だった。何度も潜ったポイントKとSのサークルのそばに、たまたまオキスズメダイがいた。

▽砂底に生息するオキスズメダイ

oki-001.jpgオキスズメダイは、砂地にある小さな根に生息する。稀種で、奄美以外では見た覚えがない。ちなみに、山と渓谷社の『日本の海水魚』には載っていない。

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2012年04月14日

アンダマン海のクログチニザ

前回クログチニザを取り上げたが、実はインド洋東部のアンダマン海にも同じ生態の魚がいる。その名はインディアンミミックサージョンフィッシュだ。

▽成魚。もっと褐色の個体もいる

mimikku-001.jpgクログチニザと近縁で、プーケットやスミラン諸島などで見られる。成魚はこげ茶色でクログチニザに似ているものの、さらに地味だ。

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2012年04月10日

多様・クログチニザの幼魚

ニザダイ科のクログチニザ。地味なせいか、注目を浴びることはない。ぼくはあることがきっかっけになって、興味を抱くようになった。

▽クログチニザの成魚

niza-01.jpg 約30年前、慶良間諸島で遇然幼魚を撮影したのだ。といっても、当時はクログチニザとはわからなかったが…

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2012年04月03日

機関誌『みどりいし』

先月下旬に『みどりいし』23号が届いた。(財)熱帯海洋生態研究振興財団より年1回発行されている機関誌だ。当財団は慶良間諸島の阿嘉島に「阿嘉島臨海研究所」を持っており、海洋生物の研究を行っている。

▽『みどりいし』の表紙と裏表紙

akamido-001.jpg『みどりいし』は、主に当研究所を利用して調査研究したレポートが掲載されている。今号で最も興味深かったのは、キンチャクガニが保持しているイソギンチャクの研究報告だ。

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2012年03月28日

おとなしいサメ・ネムリブカ

春の訪れが近づくと、思い浮かぶのがネムリブカ。昔何かで読んだのだが、早春になるとトカラ列島にネムリブカがたくさん現れるという。たぶん繁殖のためだろうが、なぜかほとんどがオスとのこと。

▽サンゴの下で休むネムリブカ(慶良間諸島)

nemuri-001.jpgそこで漁が行われるのだが、その方法が変わっている。素潜りでネムリブカの尾をロープでしばり、船に引き上げるらしい。この伝統的な漁をぜひ見てみたいと思っていたが、未だに実現していない。

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2012年03月25日

マルクチヒメジの生態

先日の写真展「海で逢いたい」に、コモド諸島で撮影したマルクチヒメジの写真を出品した。タイトルは「マルクチ・ヒマワリ」。

▽写真展に出品した写真

maruhime-001.jpgキャプションは「エサを獲るためカスミアジと一緒に行動していたマルクチヒメジの集団。突如離れてフトヤギ(?)を囲んで口を突っ込んだら、海底にヒマワリが咲いた」と書いた。

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2012年03月23日

スズメダイのキス!?

28年前、沖縄・慶良間諸島でタカサゴスズメダイを撮影した。2尾が口と口を合わせている場面だ。その写真は個展で展示したのだが、ほとんどの人はキスしていると思ったという。

▽縄張り争いするタカサゴスズメダイ

suzukisu-001.jpg実はキスではなく、縄張り争いで噛み合っていたのだ。手足がない魚は、口が唯一の武器になる。そうしたこともあって、魚がキスをするなど思いもしなかった。そのころは…

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2012年03月15日

ヒレナガカンパチの珍しい行動

高級魚で知られるカンパチ。正面から見ると、頭部に「八」の字の模様があることからその名が付いた。漢字では間八と書く。

▽ヒレナガカンパチの成魚(慶良間諸島)

kanpa-083.jpgカンパチは冷水を好むのに対し、暖かい水を好むのがヒレナガカンパチ。伊豆諸島や本州南部、南西諸島で見られる。背ビレや尻ビレが鎌状で、やや長いことが和名の由来。

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2012年03月11日

シロボシスズメダイの分布

海洋学者の故・ジャック・モイヤー氏が、昔ダイビング雑誌「ダイビングワールド」にコラムを連載されていた。「Dear My Ocean」というタイトルで、毎回楽しみにしていてずいぶん参考にさせていただいた。

▽人気だったコラム「Dear My Ocean」

shirobo-001.JPG'94年7月号は、分布域の狭い種について書かれていた。それはシロボシスズメダイ、オナガスズメダイ、ウスバノドグロベラの3種で、読者に情報を求めていたのだ。

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2012年03月01日

クマノミの尾ビレ

インターネットのフリー百科事典・ウィキペディアのクマノミを検索して、あ然とした。掲載写真3点すべてがクマノミではないのだ。しかもオレンジフィンアネモネフィッシュとカクレクマノミをクマノミとして標記している。

▽クマノミのペア。右がオス(慶良間諸島)

kumaobire-01.jpgどうしてこんなことになるのだろう。監修者がいないというのは考えにくいので、魚を知らない人が担当しているのかもしれない。ということで、正しいクマノミを…

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2012年02月27日

ブダイベラ、謎の行動

長年ダイビングしていると、不思議なことに遭遇することがある。もう15年も前のことだが、ブダイベラが信じられない行動をしたのだ。

▽ブダイベラの成魚

budai-001.jpgブダイベラはベラ科ブダイベラ亜科ブダイベラ属で、全長約25cmになる。相模湾以南の西部太平洋、西部インド洋のサンゴ礁域に分布し、生息数はあまり多くない。

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2012年02月07日

ハタとウツボ

キハッソクとタコの関係を前回取り上げたが、ハタ類とウツボ類も不思議な関係といえる。

▽ヒレオビウツボに触れるニジハタ

utuhata-0001.jpg互いに意識しているにもかかわらず、接近しても大抵は何も起こらずに終ることが多い。しかしごく稀に体を触れ合ったり、共に行動することもある。

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2012年01月30日

キハッソクとタコの不思議な関係

タコが動くと魚たちが集まってくる。以前「タコに興味津々の魚たち」というタイトルで書いたことがあるが、その後もタコに群がる魚たちを観察・撮影している。特にキハッソクがおもしろい行動を見せてくれた。

▽タコを見つめるキハッソク

kihatako-001.jpg場所は沖縄の水納島。動き出そうとするタコ(ワモンダコ)を、食い入るように見つめるキハッソクがいた。

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2012年01月25日

黄色い魚たち

サンゴ礁域でよく目立つ魚は、フエヤッコダイやキイロハギ、ネッタイスズメダイ、ヘラルドコガネヤッコなど…。いずれも黄色をベースにしている魚で、海中では黄色がひときわ目立つのだ。

▽ヘラヤガラ。かなりよく見られる

kiiro-002.jpg本来は黄色がベースではない魚でも、黄色いタイプがいる場合がある。いわゆる黄化(黄変)個体だ。ヘラヤガラは最もよく見られる黄化個体(いずれも白枠内は本来の体色)。

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2012年01月21日

アツクチスズメダイ

スズメダイ類の多くは雑食性だが、サンゴのポリプや粘液を主食にしているものもいる。アツクチスズメダイだ。

▽枝状サンゴの中にいるアツクチスズメダイ

atu-001.jpgアツクチスズメダイは枝状サンゴの中に縄張りを持ち、同じ食性の魚が来ると追い払うほど気が強い。しかし警戒心も強く、接近しての撮影は難しい。

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2012年01月16日

ホワイトボンネットアネモネフィッシュ

「ラジャアンパットの海と魚」の8回目で取り上げたホワイトボンネットアネモネフィッシュ。パプアニューギニア(PNG)からソロモン諸島に分布している。

▽ラジャアンパットのホワイトボンネット

white-0001.jpg以前は独立した種として扱われていたが、最近は雑種ということになっている。ラジャアンパットではセジロクマノミと同じイソギンチャクに住んでいた。

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2012年01月12日

並はスゴイ!

並とは普通とか、良くも悪くもないということだが、魚ではナミスズメダイ、ナミハタ、ナミウツボ、ナミフエダイなどがナミと付く。ナミスズメダイ以外はさほど普通ではない。

▽内湾のサンゴ礁で多く見られる(奄美大島)

nami-001.jpgナミスズメダイは、サンゴ礁域ではどこでも見られるほど生息数が多い。特に流れがなく穏やかな海域でよく見られる。

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2011年12月31日

2011年を振り返って

今年もいろいろな魚の行動を観察・撮影した。振り返ってみて、印象深かったものを取り上げてみたい。

▽黒くなって求愛するギンガメアジ。2ペアになった

usa-0001.jpgインドネシアのコモド諸島で、ギンガメアジの求愛を観察した。真っ黒な婚姻色になったオスがメスを追いかけ、意気投合すると併泳する。これまでも撮影していたが、今回は2ペアになったところが撮れた。

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2011年12月17日

ラジャアンパットの海と魚(8)

不思議なことがあるものだ…。ガーデンイールは警戒心が強いので、近寄ると体を巣穴に引っ込めてしまうのだが…

▽変なふうに体を曲げるガーデンイール

raj-111139.jpgスパゲッティガーデンイールがなぜか1尾だけ引っ込まなかった。近寄って撮っても変わらず。体を変なふうに曲げていたので、病気なのだろうか?

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2011年12月14日

ラジャアンパットの海と魚(7)

ダイブクルーズ中、繁殖に関する生態も数多く見ることができた。

▽産卵準備をするクラカオスズメダイ

raj-111133.jpgクラカオスズメダイが死んだムチカラマツをつついていた。表面をきれいにして産卵するためだ。通常はオスだけで行うが、待ちきれないのかメスもそばにいた。

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2011年12月10日

ラジャアンパットの海と魚(4)

マンタのポイントにも何度か潜った。クリーニングステーションになっているところだ。運が良いと8尾くらいのマンタが現れるが、たった1尾のときもあった。

▽マンタが落ち着いてからジリジリ寄る

raj-111117.jpgマンタを観察・撮影する際は驚かさないことが大切で、クリーニングを始めてマンタが落ち着いてからジリジリと接近する。

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2011年12月08日

ラジャアンパットの海と魚(3)

海外で魚を撮影するとき、その海域の固有種や日本に分布していないものを優先するようにしている。

▽ヒメフエダイ。群れで行動することもよくある

raj-111112.jpg日本に分布していても警戒心が強く、近寄れない魚も多い。海外ではそうでもない場合もあるので、狙うことにしている。ヒメフエダイも日本では警戒心が強くて近寄れない。

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2011年11月04日

晩夏の奄美(5)

奄美の海の中は、まだ夏の賑わいがあった。海中に射し込む光も、力強さが感じられた。

▽根の上に群れるキンメモドキ

ama-111024.jpg根にはキンメモドキやスカシテンジクダイなどが群れていた。

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2011年10月27日

晩夏の奄美(1)

20日から26日まで奄美に行っていた。まだ暑く、晩夏という言葉がふさわしい気候。

▽ホテルから加計呂麻島を望む。今回は連日晴れ

ama-111001.jpg1年前の10月20日は豪雨に見舞われた日。名瀬で足止めをくい、目的地に行けずに東京へ引き返した苦い思い出がある。くしくも同じ日に奄美に渡るとは…

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2011年10月17日

豊饒の海・コモド(最終回)

暗いうちに北へ向かって航行。起きると北エリアに着いていた。とうとうダイビング最終日。

▽岩に穴が開いた島。流れを避けて周りで潜る

komo-119291.jpg1本目のポイントは、岩に穴が開いている有名な島。その周りで潜る。海峡の真ん中にあるため、常に流れがある。

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2011年10月16日

豊饒の海・コモド(9)

エンジンの音で目が覚めたが、夜明け前だったのでまた眠りについた。6時に起床。リンチャ島の南に停泊していた。

▽ウミトサカ類が群生しているところも

komo-119281.jpg1本目は南エリアを代表する隠れ根のポイント。流れがなかったために魚群は少なかったが、ホヤ類、カイメン類、ヤギ類などの付着生物が多いので、それらも見どころだ。

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2011年10月15日

豊饒の海・コモド(8)

27日。6時少し前に起きると、ちょうど朝日が出ていた。今日も良い天気で穏やかだ。

▽6時前に昇る朝日

komo-119271.jpg今は北エリアに停泊しているが、1本潜ったら南へ向かう予定になっている。

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2011年10月13日

豊饒の海・コモド(7)

25日からのクルーズのゲストは12名。バリを7時出発予定の飛行機がかなり遅れ、ラブハンバジョーの空港に到着したのは16時45分。空港でゲストと合流してクルーズ船へ移動。

▽出航するときれいな夕日が

komo-119251.jpg結局この日は時間がなくなってしまい、潜ることはできなかった。出港したころは、日がだいぶ傾いていた。

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2011年10月08日

豊饒の海・コモド(5)

あっという間にダイビング最終日。明日は飛行機に乗るため、今日は2本でおしまい。朝食前の1本目は、島と島の間、つまりチャネル。初めて潜るポイントだ。

▽根の風景を撮影していたらマンタが来た

komo-119221.jpg今回で9クルーズ目にもかかわらず、まだ潜っていなかったポイントがあったとは…コモドは奥が深い。ブリーフィングではオニイトマキエイ(通称マンタ)が現れることもある、と言っていたが、潜ってすぐにやって来た。

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2011年10月06日

豊饒の海・コモド(4)

夜の間航行し、早朝に北エリアに到着。停泊した周辺は、北エリアを代表する人気ポイントが集中している。

▽人気ポイント周辺に停泊中のクルーズ船

komo-119211.jpgフローレス島のラブハンバジョーから日帰りできる距離のため、たくさんのダイビングボートを見かける。とはいえ、朝が早いとデイトリップのボートはまだで、クルーズ船のみだ。

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2011年10月03日

豊饒の海・コモド(2)

夜の間に船は移動。目が覚めたときには南エリアにいた。南エリアの島々は北エリアと違い、わりあい緑が多い。

▽コモド島のコモドドラゴン。朝海岸に現れる

komo-119191.JPG朝はコモドドラゴンが必ず海岸に現れる。それを母船から小型ボートに乗り換え、近くまで見に行くことができる。

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2011年10月02日

豊饒の海・コモド(1)

インドネシアのコモド諸島ダイブクルーズを満喫してきた。今回は9月18日からと9月25日からの2クルーズ乗船した。

▽コモド諸島の光景

komo-119181.jpg18日からのゲストは7名。連休なのでバリまでの航空券が取れず、乗船できなかった人もいたようだ。人数が少なくても静かではない。倍くらい乗っていると錯覚するくらいの賑やかさだった。

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2011年09月15日

コモドクルーズ(4)

コモド諸島では定番のイエローリボンスイートリップス。今回はなぜか少ない。いても2〜3尾だ。

▽深場にいたイエローリボンスィートリップス

saka-001.jpg水温は昨年より約2℃低いが、そのせいかどうかは定かではない。あるポイントにかたまっていたので撮った。水深は32mだった。

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2011年09月13日

コモドクルーズ(3)

北エリアを代表するポイントの一つに入った。前半はいつもより魚が少なく、太陽を入れて風景を撮ったり、みんながピグミーシーホースを見ているのを撮影していた。

▽ハタタテダイとニシキヤッコ

cry-001.jpg根をぐるりと回ると、少しずつ魚が増えてきた。ハタタテダイがヤギについてじっとしていたので、数カット撮った。

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2011年08月19日

あの日あの時(10)〜生きもの地球紀行放映〜

15年前の今日は、NHKの「生きもの地球紀行〜サンゴの海に生命の輝きを見た〜」が放映された日。番組は、トウアカクマノミとコブシメの繁殖をテーマに、ぼくがコーディネーターとして参加・出演したもの。

▽生きもの地球紀行の放映画面

nhkikimo-001.JPGロケ地は慶良間諸島の座間味島で、2回にわたって行った。コブシメとトウアカクマノミの産卵期が異なるからで、4月に3週間と、6月下旬から1ヵ月間のロケだった。

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2011年07月28日

カンムリブダイの素顔

先日「ダーウィンが来た!」でカンムリブダイを取り上げていた。撮影地はパラオ。ある時期群れが大集合し、オスが顔を白くする婚姻色など、初めて見るシーンが多かった。

▽ダーウィンが来た!の画面。勝手に産卵場面を合成

kanmuri-0001.jpgまた、メスを誘う求愛や産卵するシーンも圧巻だった。その他にもカンムリブダイの意外な面も紹介していた。

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2011年07月26日

あの日あの時(7)〜「ウォッチング」ロケ〜

24年前の今日は、NHKの「ウォッチング」という番組のロケを始めた日。「ウォッチング」は、毎週1種類の動物を取り上げ、ウォッチャー(その動物を長年研究・撮影している研究者や写真家)と共にVTR取材。

▽ウォッチングのタイトル

nhkuo-001.jpgそのVTRをスタジオで進行役のタモリさんと見ながら話をすすめる、という番組。現在放送中の「ダーウィンが来た!」のルーツだ。「ウォッチング」は、'85年〜'89年の4年間放送された。

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2011年07月18日

道具を使う魚 !?

『ナショナルジオグラフィック』のメールマガジンに「豪州で発見、道具を使う初の野生魚」という記事があった。

▽内湾性のシロクラベラ(奄美大島)

siro-001.jpgその魚とは、ベラ科のシロクラベラ。日本にも分布しているが、あまり見かけない。どちらかというと、日本では内湾性の魚のようだ。全長70cmに達するが、日本で見られるのは約40cm。

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2011年07月12日

土曜から開催・共同写真展

「東北に元気を送ろう! 共同写真展」が、今週土曜日から開催される。なぜ「共同」なのかは、四つの写真展が同じ目的で同時に行われるからだ。

▽共同写真展の案内状の表と裏

kyodo-0001.JPG1 四土会写真展、2 水中写真家写真展、3 南三陸水中写真展、4 smile for all.写真展の四つで、このうち三つが水中写真。日時は、7月16日(土)〜7月31日(日)12:00〜20:00 会場は野口英世記念会館(新宿区大京町)で、入場無料。

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2011年07月04日

続・台風の奄美へ

今回の奄美は台風の影響もあり、8本しか潜れなかった。しかも全部ミステリーサークル目的だったため、他の写真はほとんど撮れなかった。

▽すっかり穏やかに(6月28日午後1時)

ama-1166.jpg減圧や安全停止のとき、良い被写体が見つかったらシャッターを押したという程度だ。

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2011年06月23日

梅雨明けの奄美へ

明日から奄美に行く。先月に行ったときは梅雨の真っ盛りで、おまけに台風までやってきた。

▽大島海峡の夕焼け

DSC_00001.jpg今回は梅雨明けしているので、好天が期待できる。前に宣言したとおり、最大の目的は…

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2011年06月20日

あの日あの時(4)〜しぜんとあそぼ〜

6年前の今日は、NHK教育テレビの番組「しぜんとあそぼ」のロケをスタートした日。ロケ地は座間味島で、カクレクマノミの生態の撮影が目的。NHKのスタッフ3名とともに、ぼくはコーディネーターとして参加した。

▽ロケをした座間味島の海

nhksize-0001.JPGコーディネーターの役割は、ロケ地を選んだり、被写体の様子を勘案して撮影を円滑に進めること。このロケの話は、以前コーディネートした「生きもの地球紀行」のスタッフの紹介だった。

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2011年06月12日

奄美・魅惑の魚たち(6)

この時季はナミスズメダイやクラカオスズメダイなどが卵を守っているはずだが、水温が低かったせいか、あまり見られなかった。

▽産卵中のクラカオスズメダイ

ama-110529.jpgそんな折に出会ったのが、クラカオスズメダイの産卵だ。今なら水温が少し上がっているので、産卵や卵を守っている場面があちこちで見られることだろう。

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2011年06月08日

奄美・魅惑の魚たち(4)

ハチマキダテハゼのオスと思われる個体が、体色を少し変えて巣穴から離れたところにいた。その先には別の個体がいて、何かコミュニケーションを取っている。

▽ハチマキダテハゼのペア。右がオス

ama-110518.jpgしばらくすると巣穴に戻ったが、そこにはメスと思われる個体が待っていた。離れたところにいたのは、おそらく繁殖相手がいないメスだったのだろう。

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2011年06月06日

奄美・魅惑の魚たち(3)

奄美で出会えるクマノミ類は5種。そのうちクマノミは通年産卵している。今回も卵を世話している場面を何度も観察できた。

▽決まった所に産卵し、世話をするクマノミ

ama-110512.jpgこのポイントのクマノミは、いつも同じ場所に卵を産み付ける。そのうえ産卵回数も多いようで、大抵卵を見ることができる。

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2011年06月05日

奄美・魅惑の魚たち(2)

メスとオスの中間の色合いをしているスミレナガハナダイ。以前も取り上げたことがあるが、今回も観察してみた。前も単独だったが、いまだここには同種はいない。

▽ひと月前と変わっていないスミレナガハナダイ

ama-11057.jpg1ヶ月ぶりの対面だったが、体色も性格も変わっていなかった。相変わらず警戒心が強く、すぐに岩陰に隠れてしまう。いつまでこのままでいるのだろうか。

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2011年06月03日

奄美・魅惑の魚たち(1)

奄美で撮影してきた。今回は梅雨の最中、台風2号までもが襲来。天候的にはイマイチだったが、波はさほど高くならなかった。

▽台風2号が接近中。サーファーが集う

ama-11051.jpg水温は23℃台で、例年とほぼ同じ。24℃を超えると魚類の繁殖行動が最盛期を迎えるのだが、その手前という状況だった。

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2011年05月23日

奄美・ベストショットキャンペーン

14日より「マリンステイション奄美」で開催中のベストショットキャンペーン。期間中にフォトクリニックを行うため、27日に出発する予定でいた。しかし諸事情により、明日24日出発して6月2日まで滞在ということになった。

▽キャンペーン用チラシ

best-0001.jpgこれがキャンペーンのチラシだが、手違いでずいぶん若いときの顔写真が使用された。サギと思われても困るので、現在の写真を加えたのが左!

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2011年05月13日

SSP展と奄美キャンペーン

日本自然科学写真協会主催(後援・環境省)のSSP展が5月13日〜19日、東京・赤坂の富士フィルムフォトサロンで開催される。日本自然科学写真協会(SSP)は自然科学の各分野の写真家が集まった団体で、今回のSSP展では150名(150点)が出品している。

▽第32回SSP展の案内状

P1060352.JPG水中写真は14作品が出品されている。このSSP展は今回32回目。また、東京展を皮切りに大阪、京都、長野など10ヶ所を1年間かけて巡回展示される。

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2011年05月07日

ユニセックスな魚たち

スミレナガハナダイの主な生息場所は、外洋のドロップオフ。オスが数尾のメスを従えるハレムを形成する。オスの体色は赤紫で、ピンクの四角い模様がある。メスは全体が明るいオレンジ色。オスが姿を消すとメスが性転換する。

▽中間的な色合いのスミレナガハナダイ

ama_11041.jpg今回奄美のあるポイントで、体色がオスとメスの中間の個体がいた。周辺には同種はいない。なだらかな地形で、なおかつライバルのオスがいない場合、しばしばこのような体色の個体が出現する。

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2011年05月04日

始まっていた繁殖期

今回は先述したように、コブシメの繁殖を撮影したいと思って奄美に行った。コブシメは見ることができたものの、産卵は残念ながら見ることができなかった。

▽コブシメのオス。メスと一緒にいたが、離れて見回りする

DSC_54431.jpg水温は約21℃だったが、水温がかかわっているのだろうか。コブシメはダメだったが、魚では求愛や産卵を行っているものもいて、すでに繁殖期は始まっていた。

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2011年05月02日

トサとヤイトの不思議な関係

奄美南部でトサヤッコとヤイトヤッコが同時に見られるポイントがある。外洋に近いので荒れやすく、潮流も強くなるところなので必ず潜れるわけではないのが難点でもある。今回は2回潜れた。

▽トサヤッコのオス(写真はすべて'11年4月撮影)

DSC_11045501.jpg1996年からこのポイントに潜るたび、トサヤッコとヤイトヤッコの社会構成を記録し始めた。両種の特徴は、それぞれのオスが数尾のメスを従えるハレムを構成し、また、メスがオスに性転換する。互いに縄張りがあり、侵入することはまずない。

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2011年04月18日

意外なクリーナー(マナベベラの巻)

ベラ科のマナベベラも幼魚期はクリーニングを行う。多くのベラ類は幼魚期にはクリーニングする習性があるので、意外とはいえないかもしれないが、知られているわりには気づきにくいので登場させることにした。

▽マナベベラの成魚(オス)。枠内が幼魚(慶良間)

ma-01.jpgマナベベラの幼魚は白と黒の縞模様で、成長すると縞が消えてこげ茶色になる。クリーニングを行うのは全長3cmくらいまでで、それ以上になるとしなくなる。ちなみに成魚はサンゴのポリプを主食にしている

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2011年04月16日

意外なクリーナー(ノコギリヨウジの巻)

ヨウジウオ科のノコギリヨウジもクリーニングをする。ただし、そんなに熱心ではないので、必ずというわけではない。

▽ノコギリヨウジ。'10年、奄美大島

you_1202.jpgノコギリヨウジはヒバシヨウジと混同されていたが、'75年にヒバシヨウジの亜種として記載された。だが6年後に別種であることがわかり、Doryrhamphus japonicusという学名が付けられた、という経緯がある。当時は日本固有種だったが、現在は台湾でも生息が確認されている。

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2011年04月13日

意外なクリーナー(ハタタテダイの巻)

クリーニングをする魚といえば、ホンソメワケベラが有名。そのほかにもソメワケベラやムスメベラ、コガシラベラなども知られているが、あまり知られていない意外なクリーナーもいる。

▽クリーニングを行うこともあるハタタテダイの幼魚

cre-9.jpgハタタテダイも幼魚期にクリーニングを行う。周辺の魚もそれを知っているので、まとわりつく場合もある。

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2011年04月10日

ミノカサゴがサメのエサに!?

月に何度か来る「ナショナルジオグラフィック」のメールマガジン。8日に来たメルマガの表紙は、サメが魚をくわえている写真だった。

▽ナショジオのメルマガにあった写真

sharks-eating-lionfish-biting-three_34121_big.jpgそれに「サメで外来魚を駆除」と文が添えられてある。いったいどういうことだろうか…

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2011年04月05日

サンゴの産卵にまつわる話

先日、『みどりいし』22号が届いた。(財)熱帯海洋生態研究振興財団が年1回発行している機関誌だ。当財団は慶良間諸島の阿嘉島に「阿嘉島臨海研究所」という施設を持っている。

▽『みどりいし』22号の表紙と裏表紙

san-001.jpg阿嘉島臨海研究所は主にサンゴの研究・調査を行っており、大きな成果を挙げている。そうした研究報告などが『みどりいし』に載っていて、いつも楽しみにしている。

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2011年03月17日

春告魚・メバルの生態

この冬は寒さが厳しかったせいか、春の訪れをこんなに待ち遠しく感じたことはない。春を告げる花といえば梅。鳥はウグイスと決まっている。では春を告げる魚は? 

▽砂地で休むメバル(撮影地・佐渡)

haru-005.jpg春告魚はニシン、メバル、イカナゴ、サワラなどいろいろある。地域によって異なるようで、関東ではメバルが春告魚として認知されている。

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2011年03月07日

奄美で水中撮影(5)

この時季、魚類の繁殖生態に関してはあまり期待できないが、クリーニングは季節に関係なく見られる。

▽ノコギリハギのオスをクリーニングするホンソメワケベラ

ama_1102764.jpgホンソメワケベラやソリハシコモンエビなどのクリーナーは、それぞれのクリーニングステーションで大活躍?していた。

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2011年03月05日

奄美で水中撮影(4)

今回、ノコギリハギをけっこう見かけた。それも複数で。シマキンチャクフグに擬態することで知られるノコギリハギだけに、本当にそっくりだ。

▽イソバナのそばが好きなノコギリハギ

ama_1102605.jpgリュウキュウイソバナのそばには、必ずといってよいほどノコギリハギがいる。エサがあるのだろう。今回は6尾もいた。

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2011年02月20日

ツキチョウの分布

現在発売中の『月刊ダイバー』3月号で、葉山の海を紹介したページがあった。古見きゅう氏の「葉山見聞録」だ。その中にツキチョウチョウウオの成魚の写真も載っていて、「葉山では初。国内では珍しい」とのコメントが。

▽ツキチョウチョウウオ。'92年10月柏島で撮影

tuki-007.jpg確かにそうなのだが、おそらく葉山は北限になるので、もっと大きく扱って欲しかったと思うのだ。

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2011年01月19日

座間味 年末ダイビング(最終回)

クマノミ類が共生しているイソギンチャクは、日本では約10種。その中できれいに丸くなるのはセンジュイソギンチャクだけ。

▽丸まったセンジュイソギンチャクとハナビラクマノミ

zama_3444.jpg丸まる理由はよくわからないが…センジュイソギンチャクに住めるのは日本ではハナビラクマノミとカクレクマノミの2種のみ。

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2011年01月07日

座間味 年越しダイビング(2)

慶良間といえばアザハタという印象がある。ダイビング雑誌でもよく取り上げられるので、特に有名になっているハタだ。

▽超有名なアザハタ

zama_110110.jpg水深25mの砂地にある小さな根に、そのアザハタが2尾住んでいる。ダイバーがよく訪れるためかかなり慣れていて、触れるくらいまで近寄ってくる。

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2011年01月06日

座間味 年越しダイビング(1)

年末・年始を沖縄・慶良間諸島の座間味島で過ごしてきた。今回は全国的な寒波の襲来で、とても沖縄とは思えない寒さだった。

▽阿嘉島にある奇岩のサクバル(29日)

zama-10013.jpg北風が強く、波浪の影響で濁りも生じて潜れない日も1日あった。それでも今回は「ザマミセーリング」で5本、「ハートランド」で15本の計20本潜らせていただいた。

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2010年12月25日

今年を振り返って(下半期)

下半期は座間味、奄美、コモド諸島クルーズ、バリ、マレーシア・ポンポン島、錦江湾などでダイビングした。

▽ナカモトイロワケハゼ

saigo_1007657.jpg特に印象に残ったものを取り上げると、座間味では初めてナカモトイロワケハゼを見た。石垣などでは深い所にいるらしいが、座間味では比較的浅い所にいた。


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2010年12月22日

今年を振り返って(上半期)

今年も残り少なくなった。年末・年始は沖縄の座間味島で過ごすことが恒例になっているが…その前に今年もいろいろな海に行ったので、振り返ってみることに。

▽性転換したてのヒレナガヤッコのオス

kera_1300.jpg上半期は座間味、奄美、ニューカレドニアなどでダイビングしたが、奄美には3回行った。では、これらの海で出会った印象深かった出来事を取り上げることにしよう。まずは座間味で撮影したヒレナガヤッコのオス。よく見たら、まだ完全ではない。オスになりたてだった。

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2010年12月20日

オオフエヤッコダイを探せ!

奄美や慶良間でフエヤッコダイに出会うと、必ずチェックする。吻の長さと、頬のあたりだ。なぜかというと、フエヤッコダイと近縁でレアなオオフエヤッコダイではないかと思うから…

▽フエヤッコダイ(慶良間諸島)

hue-2.jpgフエヤッコダイも吻は長いが、オオフエヤッコダイはさらに長いので、見るとすぐにわかる。

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2010年12月03日

錦江湾潜水紀行(4)

今回お世話になったダイビングサービス海案内の出羽慎一氏は、学生時代に魚類の行動生態学を専攻していたため、とにかく魚には詳しい。

▽出航準備中の海案内のボート「ゆうな」

kin-1050709.jpg出羽氏は、学生時代に座間味のダイビングサービスの手伝いをしながら研究をしていた。そのころ出会っていて、一緒に潜ったこともある。

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2010年11月29日

錦江湾潜水紀行(1)

ハウジングメーカー「アンティス」の古澤社長から鹿児島に誘われた。また潜りたいと思っていたので二つ返事でOKしたのだった。前回鹿児島で潜ったのは2001年10月なので9年ぶりだ。

▽噴煙を上げる桜島

kin1050721.jpg24日鹿児島空港で古澤氏と合流し、氏が懇意にしているダイビングサービス海案内へ向かう。オーナーは出羽慎一氏で、魚類研究者でもある。

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2010年11月20日

ウミガメの見分け方

昔は日本でウミガメを撮影するのはとても困難だった。最近は保護活動のお陰か、ずいぶん数が増えて警戒心もなくなり、触れるくらいに近づいても平気になった。

▽警戒心がないアオウミガメ(慶良間)

aozama_1410.jpg日本近海で出会うウミガメは、アオウミガメ、タイマイ、アカウミガメの3種がほとんど。これらは食性や分布が若干違う。また、背面の甲羅の形や配列も異なるが、覚えるのが大変。簡単な見分け方は、甲羅の後ろ側の縁と顔つきだ。

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2010年11月12日

ポンポン島でダイビング(最終回)

ポンポン島のダイビングツアーは、1日ボートダイビング3本+無制限ビーチが組み込まれている。無制限ビーチとは、ガイドなしのセルフダイブのこと。時間的な制約(17時30分からはオプション)があるので、無制限といってもそんなには潜れない。

▽左が桟橋の先端で、メインのポイント

pom1050624.jpgしかし、遠浅で深い所までかなり距離があるため、有難いことにボートを出してくれる。そればかりか、待っていてくれるので、ビーチというよりボートダイビングだ。

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2010年11月11日

ポンポン島でダイビング(4)

ポンポン島の近くの島に、カーディナル・ヘブンというダイビングポイントがある。テンジクダイ科魚類を英語でカーディナルフィッシュというので、その手の魚が多いというのは容易に想像できる。

▽大きな湾で、ずっと左奥がポイント

pom1050620.jpg気になるポイントなので、ダイビング最終日に連れていってもらった。大きな湾になっていて、流れはなく、水はやや濁っている。よそのリゾートのそばで、潜る前に許可をもらっていた。

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2010年11月09日

ポンポン島でダイビング(3)

ポンポン島のダイビングガイドは外国人で、我々5名を2名のガイドが担当してくれた。日本人をガイドするのは慣れてるようで、きめ細かにいろいろ探してくれた。

▽サンゴ礁に群れるキンセンフエダイ

pom_2674.jpgしかし、ほとんどは5cm以下のエビ、カニ、ウミウシで、魚は共生ハゼくらい。だからできるだけ離れたり、目を合わさないようにしていた。

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2010年11月06日

ポンポン島でダイビング(1)

ダイビング仲間とマレーシアのポンポン島に行った。ポンポン島はボルネオ島の北東にマブールと同じ海域にあるリゾートで、7~8年前にオープンした。今回ご一緒したF夫妻はその当時から行っていて、7回も通われているという。

▽国旗と州旗が飾られたポンポン島の桟橋

Pom-1050628.JPG超常連とご一緒したお陰で、たくさん恩恵に授かることができた。写真はいろいろ撮ったが、まずはいちばん関心があるクマノミ類から…

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2010年10月29日

マレーシアへ

明日からマレーシアに行くので、マレーシアの写真を…。最後に行ったのは'03年だから7年ぶりになる。このときは、マブール周辺のフィッシュウォッチングという自主企画を旅行社・ジスコさんのご協力で長期取材させていただいた。

▽マブールの水上コテージの夜景

mab-7.jpgマブールに8日、シパダンに3日滞在し、マブール、シパダン、カパライなどで撮影したのだが、諸々の事情で雑誌の掲載がボツになった苦い思い出がある。


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2010年10月24日

桜島の海中

21日夜、ほうほうのていで奄美大島からフェリーに乗船。翌朝鹿児島の錦江湾に入り、しばらくすると桜島が見え始めた。

▽現在の桜島。'10年10月22日撮影

kin-10.JPG桜島の周辺で水中撮影したことがあり、懐かしさのあまりそのときの海の様子が蘇ってきた。

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2010年10月19日

インドネシア水中撮影記(バリ編B)

ダイビング最終日はシークレットベイに行った。入江になっているため、とても穏やか。ビーチエントリーだが、静かなのでカメラ2台持っても楽に入れる。

▽シークレットベイの波打ち際

bali_102269.jpg水の濁りはあるものの、レアな魚がたくさんいることで、マニアックなダイバーに絶大な人気があるポイントだ。

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2010年10月18日

インドネシア水中撮影記(バリ編A)

ヌサ・ペニダで2日間潜り、次に向かったのは北西に位置するムンジャガン。リゾートに宿泊し、ムンジャガン島でダイビング。

▽リゾートからボートで約30分のムンジャガン島

bali1050482.jpgムンジャガン島の周辺はドロップオフで、壁面にはイソバナ類やヤギ類、ウミカラマツ類、カイメン類などの無脊椎動物が無数に付着している。

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2010年10月17日

インドネシア水中撮影記(バリ編1)

生命みなぎるコモド諸島でパワーをもらったあと、フローレス島からジェット機でバリ島に移動。サヌールのホテルにチェックインした。あと1週間、バリでダイブサファリするためだ。

▽砂浜がクリスタルベイ。マンボウ目的のボートがたくさん

bali1050466.jpgバリの南部にある小島ヌサ・ペニダでは、この時期マンボウが出現することで有名になっている。しかし今年は水温が異常に高く、見られる確率がとても低いとのこと。

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2010年10月16日

インドネシア水中撮影記(コモド編5)

南エリアに沈船ポイントがある。以前にも書いたことがあるが、木造船んなのでずいぶん朽ち果てている。

▽コモド島の岩山とサンゴ礁

komo_1009672.jpgここは大きな入江になっていて、穏やかで流れもない。浅瀬にはサンゴが群生しているので、決まって半水面の撮影をする。

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2010年10月13日

インドネシア水中撮影記(コモド編B)

南エリアで人気があるのは、マンタポイントだ。潮の流れでエサが多く集まるほか、クリーニングステーションもあるので、たくさんのマンタが現れる。

▽あまり注目されないカラフルな生物

komo_1009684.jpgしかし、タイミングが合わない場合もあり、グループによってはぜんぜん見られないこともある。まぁ、マンタ以外にもカラフルなサンゴ類や珍しい魚が生息しているので、被写体には困らないが…
 

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2010年10月11日

インドネシア水中撮影記(コモド編2)

コモド諸島北エリアの代表的なポイントは、沖合いにあるシーマウント。いわゆる隠れ根。トップの水深が4〜5mで、山の裾野のように外側に向かって深くなっている。

▽捕食シーンを待つ。手前はウロコマツカサ

komo_10104.jpgここではタカサゴ類、ロウニンアジ、ギンガメアジ、ネムリブカ、ヨスジフエダイ、ウロコマツカサなどが常時見られる。流れがないときは、みんなのんびりとしていて平和そのものなのだが、流れが出るとどの魚も緊張感を漂わせる。

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2010年10月09日

インドネシア水中撮影記(コモド編1)

インドネシアでダイビング三昧の日々を過ごしてきた。今回はコモド諸島とバリでダイビングした。先月25日にバリへ向かい、翌日フローレス島に渡ってコモドクルーズのサザンスター号に乗り込んだ。

▽空から見たコモド諸島

komo_10103521.jpg昼過ぎに世界遺産・コモド諸島に向け出航。1本目はチェックダイブということで、穏やかなポイントでのんびりダイビング。だが、2本目はとんでもないことに。これまで何度もコモドクルーズに乗船しているが、一二を争う激流に見舞わされた。

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2010年09月24日

コモド諸島撮影記(最終回)

最終回は、気に入っている写真なのだが、掲載からはずれてしまったものをまとめてみた。

▽上陸用ピンクビーチの海底

komo_0641.jpgピンクビーチでスノーケリングしたときの写真。実際はピンク色なのは波打ち際までで、海の中の砂は白い。だが少しは赤い砂があるのか、なんとなくピンクっぽく見える。実は、上陸用のピンクビーチとダイビングポイントのピンクビーチは、離れている。

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2010年09月21日

コモド諸島撮影記(6)

南エリアには、沈船ポイントもある。沈船といってもインドネシアの木造船なので、かなり朽ち果てているが…

▽沈船に生息するカクレクマノミ

komo_1009276.jpg
それでも魚にとっては良い漁礁になっていて、たくさんの魚たちが住みついている。カクレクマノミが住みかにしているセンジュイソギンチャクが、沈船の一部の木の板に付いていた。

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2010年09月19日

コモド諸島撮影記(5)

南エリアには、マンタポイントもある。人気のあるポイントだけに早朝到着するように向かうのだが、大抵は数隻のクルーズ船が先に来ている。

▽左にある岩の島周辺にマンタが集まる

komo-1008365.jpgなぜこのポイントにたくさんのマンタが現れるのかは、エサ場になっていること、そしてクリーニングステーションもあるからだ。

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2010年09月14日

コモド諸島撮影記(3)

北エリアで撮影した写真は、今回でひとまず終えることに…。コモド諸島はどのポイントもサンゴ以外にもトサカ類、イソバナ類、ウミシダ類などの底生生物が多い。

▽根にはカラフルなトサカ類や小魚が見られる

komo_1008382.jpgこのような生物が多いというのは、プランクトンが豊富で流れがあることを物語っている。

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2010年09月13日

コモド諸島撮影記(2)

北エリアは水温が高いので、ストレスなく潜れる。ただ流れが強いことが多いので、それが悩みのタネともいえるが、流れに合わせて現れたり行動を起こす魚がいるのも確か。

▽入江でスノーケリング

komo_109143.jpg停泊するのは入江などの静かな海域。ダイビングの合間の休憩時間は読書や昼寝をする人が多いが、スノーケリングも楽しい。

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2010年09月11日

コモド諸島撮影記(1)

一昨年、昨年に続いて今年もコモド諸島へ行ってきた。世界的な異常気象がコモドにも影響があるようで、乾季にもかかわらず、雲が多くてにわか雨もよく降った。

▽空から見たコモド諸島

komo_10093157.jpgしかし海の中はそのような影響はなく、相変わらず活気に満ちていた。

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2010年08月28日

8月の奄美(番外編)

トサヤッコとヤイトヤッコが生息する三角岩というポイントに、ようやく潜れたのはダイビング最終日の1日前だった。

▽トサヤッコのオス

ama_100213.jpg外洋に面しているので荒れやすく、潮流も強くなることが多いので、機会は少ない。

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2010年08月27日

8月の奄美(生態編)

8月は繁殖期でもあるので、求愛や産卵など繁殖に関する行動も観察・撮影できた。

▽赤っぽい個体も後から泳いできた

ama_1008212.jpgある魚を撮っているとき、黒いオオモンカエルアンコウが泳いできて、目の前の岩に着底した。泳ぐんだ、と思っていたら、今度は赤っぽい個体が追いかけてきた。

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2010年08月13日

偉大なニセモノ!?

ホンソメワケベラの擬態で知られるニセクロスジギンポ。習性なども興味深いので、見つけると必ず撮影するようにしている。

▽珍しく背ビレを開いたニセクロスジギンポ(沖縄)

nise-002.jpgホンソメワケベラとの違いは口の位置や背ビレの大きさだが、背ビレはめったに立てないので区別するのは難しい。ただ慣れてくると泳ぐ雰囲気が異なるので、わかるようになる。

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2010年07月23日

真夏の座間味(最終回)

最終回は番外編として、載せ切れなかった画像、そして昔懐かしい写真とエピソードで締めくくりたい。1回目にも書いたとおり、今回は全般的に幼魚がたくさん見られた。

▽最もきれいなころのコクテンサザナミハギ

zama_1007442.jpg時期的には当然なのだが、例年より多いような気がした。コクテンサザナミハギの幼魚は、3~4cmのころが一番きれいな体色になる。

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2010年07月22日

真夏の座間味(6)

6日目(14日)は最終日。再び「ハートランド」で潜ることに。ダイビングボートは、お客さんが大勢のときは大型の「セティウス」だが、今日は少人数なので、最近導入した中型の「ゆきぼーと」。

▽最も深い所にある根。小魚が群れていた

zama_1007467.jpg座間味在住の「キンドン」と「アースー」(うみまーる企画)のお二人が来てくれ、3本一緒に潜ることができた。1本目はニシハマ北というポイントで、砂地の斜面が広がっていて、水深約28mの所に小さな根がいくつかある。

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2010年07月21日

真夏の座間味(5)

5日目(13日)も「ザマミセーリング」のティンガーラで出発。1本目はウミガメとの遭遇率が高い「ギナ」というポイントに向かった。

▽複数のウミガメを同時に見ることも

zama-100715.jpg潜り始めて5分くらいで1匹目が現れた。それを撮影している間に休んでいるウミガメを発見したり、泳いでいるものもいたりで、撮るのも大忙し。

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2010年07月20日

真夏の座間味(4)

座間味でプライベートのダイビングは「ハートランド」さんにお願いしているが、12~13日の2日間は以前から誘っていただいていた「ザマミセーリング」さんでお世話になった。

▽カタマランのティンガーラ

zama_1007451.jpgダイビングボートはカタマラン(双胴船)の「ティンガーラ」で、昔何度か乗せていただいたことがあり、今回は約20年ぶりだ。

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2010年07月19日

真夏の座間味(3)

3日目(11日)は快晴。ようやく真夏らしい青空が広がった。1本目は嘉比島の北側で、ガヒ前とかガヒ北と呼んでいるポイント。砂底にはヤシャハゼが生息していることで有名。

▽広くて気持ちいい「海底砂漠」

zama_100763.jpg沖は海底砂漠というポイントになっていて、見渡す限り砂地が広がっている。この辺りの砂地にはベラギンポの仲間が多く生息しているが、今回は中層を群れで移動していた。移動は珍しいので追ってみる。

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2010年07月17日

真夏の座間味(2)

2日目(10日)の1本目は、座間味港を出てすぐの所で、ウルノサチというポイント。砂地にユビエダハマサンゴの群落や根があり、どちらかというと癒し系のポイントだ。

▽本場のケラマハナダイを眺めるアオウミガメ

zama_100716.jpgウミガメに遭遇することがよくあり、ここのウミガメはダイバーを見てもあまり逃げないという特徴がある。今回も2個体出会った。

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2010年07月16日

真夏の座間味(1)

沖縄の座間味島に行ってきた。安定した時期なのでベタナギを期待していたのだが、ずっと南風が吹き続けているようで、水面は波立っていた。

▽浅瀬にはサンゴが復活しているチシ

zama_1007091.jpg9日の午後島に到着して、すぐにダイビングに出かけた。1本目は北側のポイントのチシ。昔は素晴らしいサンゴ礁だったが、オニヒトデや白化で壊滅状態。それから10数年。水面下には小さな枝状サンゴがびっしりと生えていてた。

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2010年07月05日

6月の奄美の海(最終回)

奄美の最終回は、これまでのテーマからはずれてしまった画像を載せてみたい。

▽ハナミノカサゴとダイバー

ama_10064646.jpgまずはハナミノカサゴ。あまり逃げないことや大きさ的にも誰からも好まれる被写体。ワイドレンズで遠近感を強調してみた。

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2010年06月30日

6月の奄美の海(6)

卵を守っている魚の姿もたくさん見られた。クマノミ類など、海底のどこかに産卵するスズメダイ科が多かったが、当然かもしれない。

▽根に住むクマノミ。産卵はいつも同じ場所

ama_10064686.jpg根に住むクマノミの所に真っ赤な卵があった。このクマノミはいつも同じ所に産卵する。もっと守りやすい所があると思うのだが、なぜか一番外側の出っ張りに産む。一昨日はなかったので、昨日か今日産んだようだ。

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2010年06月28日

6月の奄美の海(5)

産卵中の魚も数種観察できたが、やはりスズメダイ類がほとんど。特にミツボシクロスズメダイはあちこちで産んでいて、繁殖力の強さを見せつけられた。

▽目玉模様があるニセネッタイスズメダイの成魚

ama_1006781.jpg内湾のポイントに、成魚にもかかわらず、背ビレに目玉模様があるニセネッタイスズメダイがいた。通常目玉模様があるのは幼魚のみで、成魚にはない。このことは、ニューカレドニアの回でも書いている。


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2010年06月26日

6月の奄美の海(4)

6月の奄美は魚類の繁殖期に当たるため、ペアを多く見かけたり、求愛、産卵などの繁殖行動もずいぶん観察できた。

▽ニシキフウライウオのメスと右隣にいるオス

ama_1006243.jpgウミカラマツにニシキフウライウオがいた。大きさは約12cmでメスだ。撮影していたら、小さくて黒っぽい個体が画面に入ってきて、メスに寄り添った。気づかなかったが、ペアだったのだ。

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2010年06月21日

6月の奄美の海(1)

奄美は予想どおり梅雨空だった。一日中雨というのはなかったものの、降ったりやんだりが多く、ごくまれに日が差すこともあった。強風の日も多かったが、そこは内湾がある奄美南部。静かなポイントを探して毎日潜ることができた。

▽尾ビレの模様が美しいヤノダテハゼ

ama_1006901.jpg海の中は求愛&産卵ラッシュで、さまざまな生態が観察・撮影できた。まだ画像の整理が途中なので、とりあえず今回は共生ハゼ。まずはヤノダテハゼ。きれいな尾ビレが特長。

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2010年06月10日

キャンペーン奄美

明日奄美に出発する。今月1日から開催されている「マリンステイション奄美」主催の「得するダイビングキャンペーン」一環のため。

▽部屋からの眺め。対岸は加計呂麻島

ama-10040917.jpg今は梅雨の真っ只中なので、好天は期待薄だが、この時期は魚類の繁殖期でもあるので、おもしろい生態が見られそうだ。

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2010年06月09日

ニューカレドニア紀行(最終回)

魚には同種にもかかわらず、体色や模様が異なることがある。海域によって異なる場合を地域変異というが、そのような魚も数種見つけた。

▽ミスジスズメダイ。黒の部分が多い

new_0476.jpgまずはミスジスズメダイ。ニューカレドニアで出会ったものは、腹ビレと尻ビレまで黒帯が下りている。おまけに尾ビレの先もやや黒いので、ミスジというより「ミスジ半」だ。

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2010年06月07日

ニューカレドニア紀行(5)

「所変われば品変わる」のことわざどおり、日本にもいる魚と習性がちょっと違うものも見受けられた。

▽整然と群れるフタスジタマガシラ

new_0474.jpgフタスジタマガシラがそれで、日本では単独か少数の群がり(といってもバラバラ)なのだが、ここニューカレドニアでは群れ、それも密集していて異様な感じだった。もっと大きな群れになることもあるらしい。

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2010年06月02日

ニューカレドニア紀行(3)

ダイビング雑誌でニューカレドニア特集があると、必ずブラックマンタが誌面を飾る。ブラックマンタは、ニューカレドニアの象徴的な魚といっても過言ではない。

▽なぜかニューカレドニアはブラックマンタが多い

new_0392.jpgということで、ブラックマンタもリクエストしてみた。この時期は、潮さえ合えば複数のマンタに会えるというので、期待してアウトリーフに向かった。

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2010年05月31日

ニューカレドニア紀行(2)

今回は水族館について。ヌメアの水族館は36年前にも観ているが、当時からオオベソオウムガイやサンゴを飼育していることで有名だった。

▽昔の水族館入口。'97年1月

newca-991.jpg13年前と10年前に訪れたときも入ったが、高度な飼育技術と比べると、正直建物はちゃっちい感じだった。

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2010年05月18日

お気に入りの海・コモド

最近のお気に入りの海は、海外ではインドネシアのコモド諸島だ。'08年と'09年にコモド諸島ダイブクルーズに2航海ずつ乗船したが、いくら撮影しても撮りきれないほど、魅力的な被写体がたくさんある。

▽コモド諸島とクルーズ船サザンスター

%83u%83%8D%83O%81E%89%82%94%FC1.jpgというわけで、今年も乗船することになった。日程は8月29日からのクルーズで、2週連続。

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2010年05月12日

晩春の奄美(4)

ある日朝食を終え、部屋で出発の準備をしながらふと窓の外を見ると、さっきまで晴れていたのに視界が悪くなっている。霧が発生というか、加計呂間島のほうからどんどん流れてきて、あっという間に対岸が見えなくなてしまった。

▽加計呂間島方面から霧に包まれたホテルを望む

amaan_0005.jpg年に何度かこのようなことがあると思うが、ずいぶん奄美に通っているけども濃霧を目にしたのはこれで二度目。1本目を潜るときにもまだおさまってなかった。

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2010年05月07日

晩春の奄美(2)

今回の撮影目的はコブシメだが、産卵ポイントに毎回出現するわけではない。時間帯や潮も関係ないようで、コブシメに関してはさっぱり理由がわからない。気まぐれというしかない。

▽真っ赤な卵とクマノミ。気が弱くて逃げてしまう

ama_104740.jpgそんなわけで、現れないときは別のものを撮影した。前回書いたように、水温が低かったので繁殖に関してはさほど期待していなかった。だが、クロホシイシモチやキンセンイシモチはは早くもペアになって今にも産卵、という感じになっていた。

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2010年04月28日

晩春の奄美(1)

パソコンの調子が悪かったため、ずいぶん空いてしまったことをお詫びします。
しばらく海に行ってないと、「潜りたい病」が再発する。今ごろはあの魚、あの生物が繁殖しているのでは…と気が気ではない。今のシーズン、沖縄や奄美ではコブシメの繁殖が最盛期を迎えているはず。ということで、先月下旬奄美に行ってきた。

▽ホテルからの眺め。帰る日はいつも好天

amakobu10426.JPG潜って驚いた。2月下旬に潜ったときと同じ水温で21℃台。奄美に限らず、このところ日本近海の水温は低いらしい。原因はよくわからないが、全国的な異常気象と無関係ではないだろう。確かに奄美滞在中も、寒暖の差が激しかった。

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2010年04月16日

サンゴの白化とテングカワハギ

前々回に『みどりいし』に掲載されていた「サンゴをかじる魚」について書いたが、今回も興味深い報告について書いてみようと思う。福井県立大学 海洋生物資源学部の小北智之氏が書かれた「造礁サンゴの白化とサンゴ食魚類の未来」。

▽『みどりいし』表紙と本文

hakka14.JPGサンゴは生物なので、多くの魚がエサとして利用している。実際にサンゴの粘液は栄養価が高いことが知られていて、魚たちは粘液やポリプをエサにしている。しかし大部分の魚はエサの一部としているもので、それを専門に食べている魚はそう多くない。

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2010年04月08日

サンゴをかじる魚

阿嘉島臨海研究所発行の機関誌『みどりいし』21号が送られてきた。この機関誌は、主に海洋生物の調査・研究などの報告が掲載されているもので、年1回の発行。

▽『みどりいし』の表紙と本文

kajiru15.JPG毎号興味深い記事が載っているが、今号もいくつかあった。「サンゴをかじる魚」と「造礁サンゴの白化とサンゴ食魚類の未来」だ。今回は「サンゴをかじる魚」を取り上げてみたい。

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2010年03月13日

50日ぶりの奄美(最終回)

ダイビング最終日は、いちばん好きなポイントに入った。流れが強くなることが多かったり、南風が吹くと荒れるので今回初めて。

▽20数m付近の光景。15m付近にトサヤッコがいる

ama_096-1.jpgエントリーしたとたん、クジラの鳴き声が聞こえてきた。潜っている間はずっと聞こえていたが、それほど近くではない。寄り道をしてからトサヤッコのいる場所に移動したら、なんとヤイトヤッコも一緒にいる!

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2010年03月11日

50日ぶりの奄美(4)

今回の奄美の水温は約21℃。昔はこの時期に20℃を切ったこともあると思うが、最近は概ねこの水温だ。そして1年で最も低い時期といえる。

▽いつも近くにいるオグロベラのオス(左)とメス

ama_3056.jpg水温が低いと魚類の繁殖はさほど活発ではないが、一部のベラ類やブダイ類は求愛している姿が見られた。

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2010年03月08日

50日ぶりの奄美(3)

2月末日の3本目に潜ったポイントは奄美を代表する所。砂地にある根にはハタンポやヨスジフエダイ、クマノミ、オトメベラ、ユカタハタなどおなじみの魚が見られる。

▽根に住み着いてるヨスジフエダイの若魚

ama_102-006.jpg安全停止を終えてボートに戻る途中、漂うゴミのような魚を見つけた。3cmくらいで細長い。撮影したが、揺れるのでピントが合わない。もしかしたらと、手づかみしたら捕えることができた。

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2010年03月04日

50日ぶりの奄美(1)

奄美に行っていた。特に何を撮ろうという目的はなかったが、魚たちはいつも予期せぬドラマを見せてくれる。

▽左奥にメスが住むイソギンチャクが('09年12月)

ama_1688.jpg昨年12月にクマノミのオスとメスが1尾ずつになったイソギンチャクがあった。その距離はたったの4m。どうしても意識してしまう近さだ。

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2010年02月05日

アネモネフィッシュ

アネモネフィッシュといえばクマノミ類のこと。イソギンチャクの英名がシーアネモネなので、それを住みかにするクマノミ類の英名がごく自然に「アネモネフィッシュ」となった。

▽アネモネフィッシュの代表のクマノミ

ke_0907551.jpgクマノミ類は日本に6種分布しているが、クマノミ類以外でもイソギンチャクに依存している魚が知られている。広い意味で、それもアネモネフィッシュという。

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2010年01月09日

年末・年始の慶良間諸島(2)

慶良間諸島の島々を見ると、岩は黒いのに砂は真っ白だ。海中もサンゴ礁と根以外は白い砂地が大半を占めている。だから深く潜っても海中は明るく感じる。

▽水深15m付近にできた砂紋

gah_2765.JPG砂地は波浪や潮流の影響で砂紋ができる。そのときによって形やパターンが違っていて、同じことはない。波は自然のアーチストだ。

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2010年01月07日

年末・年始の慶良間諸島(1)

年末・年始は沖縄・慶良間諸島の座間味島で過ごした。全国的な寒波襲来で沖縄とは思えないほど寒い日があったり、Tシャツでも平気なくらい暖かい日もあり、めまぐるしく変わった。

▽前半はガラガラな状態だった

kera-091226.JPGまた、風が強い日が多かったが、それでも毎日ダイビングできた。他の海では中止になるはずだが、島々に囲まれた慶良間の良いところだ。トータルすると、29本も潜ったことになる。

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2009年12月24日

'09年を振り返って

今年もあとわずか。年末・年始は座間味でダイビングしながら過ごす予定だが、その前に今年を振り返ってみた。例年に比べて海外が多かった。インドネシア・ラジャアンパット、紅海、インドネシア・コモド諸島、タイ・アンダマン海、そしてダイビングではないが、ケアンズ〜ラバウル〜横浜まで「ピースボート」の船旅をした。

▽アオウミガメをつつくセナスジベラ

zamami-022.jpgでは今年撮影した印象深い写真を……。最初は慶良間のウミガメ。セナスジベラがカメの首をつついたら、カメが気持ち良さそうな表情をした。このベラがクリーニングするのは初めて見たので、強烈な印象だった。

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奄美の海中(最終回)

最終回は黒崎東というポイントで締めくくりたい。ブイの下は水深5〜6mで、沖に向かって斜面になっている。水深20m付近で緩やかな砂地に変わる。

▽ところどころに鮮やかなヤギ類が見られる

kuro_1727.JPG砂地にはハゼ類やジョーフィッシュが生息し、小さな根には色鮮やかなヤギ類、ウミカラマツなどが付着している。

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2009年12月23日

奄美の海中(5)

今回は呑ノ浦というポイント。大島海峡の中にあり、古仁屋の街の対岸に位置している。内湾なので水はいつも濁り気味ではある。

▽水面に向かって伸びるスギノキミドリイシ

DSC_1758.JPGサンゴの形状を見れば、海の状況がある程度わかる。波浪も流れもなく穏やかな海では、サンゴは枝状になって水面に向かって伸びることができるのだ。

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2009年12月19日

奄美の海中(3)

安脚場(あんきゃば)も奄美南部を代表するポイント。流れがほとんどないので、撮影しやすい。ブイの下は砂地が広がっている。

▽ヒレを広げて威嚇するヒメオニオコゼ

DSC_1764.JPG何の変哲もない砂地なのだが、過去にはミナミウシノシタ、コンゴウフグ、ヒレナガネジリンボウ、オオウミウマなど珍しい魚が出現した。今回はヒメオニオコゼがいた。

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2009年12月18日

奄美の海中(2)

前回は「嘉鉄」を話題にしたので、今回は「赤崎」というポイントで。このポイントは1年前くらいからよく行くようになった。浅瀬から沖に向かって斜面になり、水深20mくらいで砂地に代わる。

▽見事なリュウキュウイソバナ

DSC_2560.JPG砂地には珍しいハゼ類が多く生息するが、この時期はあまり姿を見せない。斜面にはところどころにリュウキュウイソバナが見られ、今回はヘコアユが潜んでいた。

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2009年11月26日

アンダマン海クルーズ撮影記(最終回)

今回のアンダマン海クルーズでは、最終日を除いて毎日4本潜り、毎回充実した撮影ができた。ただ、船上の写真が少なかった。

▽エントリー直前の外国人チーム

P1040401.jpgというのも、ひょんなことからナイトロックスの講習を受けることになったからで、休憩時間はテキストを読んだり、講義を受けたりしていることが多かったからだ。

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2009年11月25日

アンダマン海クルーズ撮影記(3)

今回のダイブクルーズでは、生態的なシーンも数多く見ることができた。回遊魚が小魚を襲う場面がもっとも多かったが、何しろ一瞬で終ってしまうので、画像には残っていない。

▽回遊魚がクラゲを囲んでいた

DSC_0818.jpgリチェリューロックで潜っているとき、回遊魚がクラゲをつついている所に遭遇した。

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2009年11月23日

アンダマン海クルーズ撮影記(2)

どこの海に行っても気になるのがクマノミ類。アンダマン海にはクマノミ、カクレクマノミなどを含めて6種が分布しているといわれている。

▽卵を世話するクマノミ

DSC_0786.jpg今回はスパインチークアネモネフィッシュを除く5種を見ることができた。

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2009年11月12日

楽しみ!アンダマン海クルーズ

前回ちょっと触れたが、アンダマン海に行く。タイのタオ島とカオラックにダイビングサービスがある、ビッグブルーさんのご好意で、14日からアンダマン海ダイブクルーズに乗ることになっている。

▽クルーズ船PAWANA号(ビッグブルーHPより転写)

pawara%5B1%5D.jpgクルーズ船は今月から就航したばかりのPAWARA号。カオラックからシミラン諸島〜リチェリーロックを巡って19日に帰港する。

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2009年11月10日

山吹色のスズメダイ

ヤマブキスズメダイを見ると、ついレンズを向けてしまう。色がきれいでヒレを広げたときの形に魅せられるのだが、長年通っている沖縄・慶良間諸島には少ないので、反動なのかもしれない。

▽ヒレを広げると魅力が倍増のヤマブキスズメダイ(奄美)

DSC_0150_1.jpg生息場所はドロップオフの壁付近で、近くにヤギ類、イソバナ類、ウミカラマツ類などソフトコーラルがあることが条件になる。というのも、繁殖のときはそれらを利用するからで、場合によっては隠れ家にもなるからだ。

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2009年10月22日

奄美フィッシュウォッチングの旅(4)

奄美大島と加計呂間島の間の大島海峡は、複雑な海岸線のため大きな入江がたくさんある。穏やかなことはもちろん、独特の生態系が見られておもしろい。

▽ニュウドウダテハゼ。全長18cmにもなる大型種

irie_0514.jpg場所によっては軟泥の海底の所もあり、透明度は良くないものの、そうした環境に適応した魚類がたくさん生息している。とりわけ多いのはハゼ類で、その中でもこのニュウドウダテハゼは代表的な種。

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2009年10月20日

奄美フィッシュウォッチングの旅(3)

今回の奄美では幼魚も多く見られた。大部分の魚は夏に繁殖するので、ちょうど幼魚が出現して目につく時期なのだろう。

▽人気抜群のミナミハコフグの幼魚

DSC_0353.jpg一般的に幼魚はダイバーに人気があるものだが、中でも誰もが可愛いと認めるのがこのミナミハコフグだ。口元や泳ぎ方が可愛らしいので、惹かれるらしい。

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2009年10月17日

奄美フィッシュウォッチングの旅(2)

今回奄美の水温は約27℃。まだ魚類の繁殖期は終っていない。その証に,ベラ類やブダイ類の求愛や産卵が観察できた。海中に卵を産みっ放しにするこれらの魚の撮影は困難だが、海底のどこかに産み付けるタイプの魚なら、観察も撮影もしやすい。

▽産卵1〜2日後の卵を世話するハナビラクマノミ

amami_0325.jpgそのような観点では、スズメダイ科が最もポピュラーで手ごろな魚だ。その代表がクマノミ類。わりあい卵が大きいのでわかりやすい。

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2009年10月15日

奄美フィッシュウォッチングの旅(1)

台風18号が上陸した8日、奄美大島に行った。てっきり欠航かと覚悟を決めていたが、90分遅れただけで無事奄美に。ラッキーだった。

▽穏やかな大島海峡

P1040315.jpg台風が近くを通ったということさえわからないほど奄美は快晴で、海も穏やか。水が多少濁っていたことと、大きな砂紋が18号の置き土産だ。今回もいろいろ撮影できた。

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2009年10月07日

オヤビッチャの近似種に名前

非常に強い台風18号が近づいている。8日から奄美大島に行くので心配だ。それはともかく、昨年だったか、オヤビッチャの近似種にシリテンスズメダイという和名が付いた。

▽礁縁に群れるシリテンスズメダイ

kera027.jpgオヤビッチャと混同されていたこのスズメダイは、10年くらい前に慶良間で見て、「オヤビッチャと違う」と気になっていた。

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2009年09月29日

世界遺産・コモド諸島ダイブクルーズ(5)

ダイブクルーズでは、1本目のダイビングは朝食前。午前7時ブリーフィング開始で、およそ20分後にエントリーという場合が多いが、潮回りなどを考慮して30分早いことも。これとは別に、さらに早い時間にスタッフがリサーチすることもある。

▽朝焼けに浮かぶ三日月(5:18am.撮影)

DSC_02700.jpg7時20分エントリーだと海中では特に変わったことはないが、それより30分以上早く潜ると、魚のいろいろな行動が観察できることが今回わかった。


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2009年09月27日

世界遺産・コモド諸島ダイブクルーズ(4)

コモド諸島クルーズでは北エリアと南エリアを巡るが、それぞれ特徴があってどちらもおもしろい。今回、2航海目の後半は北エリアの代表的なポイントを集中して潜った。

▽代表的なポイントにいるウロコマツカサ

DSC_2125.jpgというのは、この時期にイレズミフエダイの群れが高確率で見られるというからだ。


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2009年09月23日

世界遺産・コモド諸島ダイブクルーズ(3)

今回、ネズッポ科の魚の産卵を狙って、何度か夕方にダイビングした。コモド諸島ではニシキテグリ、ピクチャードラゴネット、ミヤケテグリなどが見られる。

▽背ビレを広げて求愛するミヤケテグリ

nezu_001.jpg前2種は簡単に識別できるが、ミヤケテグリは難しい。オスの第1背ビレの模様が決め手になると思うが、背ビレを広げた写真がどこにも載ってない。しかし、図鑑に「オスの第1背ビレに目玉模様が連なってある」と記してあったのでミヤケテグリと判断したが、もしかしたら別種かもしれない。

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2009年09月03日

柏島撮影記(3)

柏島で採集され、新種として世に出た魚は、実にたくさんある。高知大学や近隣の大学の魚類学者や研究者が、柏島をフィールドにしていることが多いからだろう。

▽キツネメネジリンボウ。’09年5月撮影

DSC_1637.jpgハゼ科ネジリンボウ属のキツネメネジリンボウもその一種。今年5月のときは水温が低かったために巣穴からあまり出ていなかったし、出てもすぐに引っ込んでしまった。

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2009年09月02日

柏島撮影記(2)

柏島はクマノミの生息数が多く、どのポイントでもよく見られる。クマノミが住めるイソギンチャクは、気づいただけでもサンゴイソギンチャク、オオサンゴイソギンチャク、イボハタゴイソギンチャク、チクビイソギンチャクの4種あった。

▽クマノミの生息密度が高い

DSC_01587.jpgイソギンチャクはあちこちにあり、それぞれにクマノミが住んでいる。イソギンチャク同士の距離が近いので、クマノミが行き来することもよくあるようだ

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2009年09月01日

柏島撮影記(1)

柏島で水中撮影してきた。前回の5月より水温が高かったので、だいぶ快適にダイビングできた。改めて柏島で潜ってみると、魚ではクマノミとイラがけっこう多い気がした。というわけで、まずはイラを取り上げる。

▽撮影してると現れるイラ

DSC_0804.jpgイラは、特別生息数が多いわけではないと思うが、撮影してると必ずカメラの前に現れる。ダイバーがフィンで石などを蹴ることが多いので、エサにありつけるからだろう。


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2009年08月25日

柏島に再び

明日より柏島に行く。前回は5月に訪れたから3ヶ月ぶりだ。水温がだいぶ上がっていて、ずいぶん楽にダイビングできるのでは、と期待している。

▽夕焼けの柏島

P1020848.jpg前回もいろいろな魚が繁殖していたが、情報によるとまだ繁殖が続いているらしい。どんなシーンが撮れるか楽しみだ。

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2009年08月12日

慶良間の魚(擬態編)

当然の理由があって捕食者から避けられる魚がいる。代表的なのは、有毒のシマキンチャクフグや天敵がいないホンソメワケベラだ。

▽独特の雰囲気をもつニセクロスジギンポ

DSC_0714.jpgしかし、当然の理由がないにもかかわらず、これらとそっくりな魚もいる。いわゆる擬態種だ。捕食者から避けられるほうをモデルといい、真似するほうを擬態種という。今回はニセクロスジギンポがよく見られた。


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2009年08月11日

慶良間の魚(魚群編)

魚の群れに出会うと、なぜか興奮する。特に群れ全体が同じ方向を向いていると、どうしても写真に収めたくたくなる。

▽いつも群れているヨスジフエダイ

DSC_1331.jpg同じ模様の繰り返しになるので、、リズムが生じる。だから心地よく感じるのだろう。

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2009年08月06日

慶良間の魚(繁殖編)

7〜8月は繁殖の最盛期なので、求愛や産卵、卵保護などの場面に何度も遭遇した。

▽ラブラブのユカタハタ

DSC_1555.jpg小さな根に4尾くらいいるユカタハタ。最も大きな個体がオスのようで、小型の個体に近寄っていっては体をすり寄せる行為を頻繁に行っていた。

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2009年08月05日

慶良間の魚(クマノミ編)

慶良間諸島でダイビングして、またまた魚に関するおもしろい行動や珍しい習性などが観察できた。まずはクマノミから。

▽サンゴ礁域のクマノミのオス(左)の尾ビレ

DSC_0848.jpgクマノミ類はいずれもオスよりメスのほうが体が大きい。オスからメスに性転換するという、生理的理由があるからだ。クマノミだけは尾ビレの色でも雌雄の区別がつく。オスの尾ビレには黄色が入っていて、メスには入ってない。


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2009年07月27日

紅海でのダイビング(最終回)

紅海最終回は生態もので。とはいえ、ドリフトダイビングが主だったので、じっくり生態を観察・撮影する機会はそう多くなかった。

▽卵の世話をするホワイトベリィダムゼル

DSC_1110.jpgそれでもよく見られたのが、ホワイトベリィダムゼルの卵保護。死サンゴやサンゴの裏側に産み付けた卵をオスが世話をするというもの。これは珍しくムチカラマツに産み付けてあった。

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2009年07月26日

紅海でのダイビング(4)

日本(太平洋)で見られる魚と同じかと思いきや、別種というのも見られた。今回はそっくりでも違う種というのを集めてみた。

▽レッドシーコーラルコッド

DSC_1305.jpgスジアラに似ているが、レッドシーコーラルコッドという紅海固有種。スジアラは全長60cmくらいまでしかならないが、これは110cmに達する大型種。

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2009年07月25日

紅海でのダイビング(3)

紅海に固有種が多いことは前述したが、もちろん太平洋との共通種も見られる。しかし注意深く見てみると、少し異なるところがある。いわゆる地域変異なのだが、間違い探しのようにゲーム感覚で観察すると楽しくなる。

▽色鮮やかなキンギョハナダイ

DSC_1162.jpg最も一般的な地域変異として知られるのはキンギョハナダイ。日本のものよりメスは赤みが強く、オスは体側が黄色がかっている。

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2009年07月11日

17年ぶりの紅海(2)

二度目の紅海は’92年6月。エジプト大使館の協力を得ての取材だった。事前に撮影機材のリストを大使館に提出していたため、ほとんどノーチェックで入国できた。今回は’92年の写真で。

▽シナイ半島先端のラスモハメッド

red-6.jpg紅海を囲む陸地は、緑がない岩山と砂漠。だが、水面下には生命が満ち溢れていて、そのギャップに驚かされる。

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2009年07月10日

17年ぶりの紅海

来週の初めに紅海へ行く。ダイビングが目的なので、エジプトのカイロ経由でシナイ半島南部にあるリゾートのシャルムエルシェイクに滞在する。

▽浅瀬のサンゴ礁。波立っている

red-1.jpg過去に二度行ったことがあり、最初は’85年10月で、二度目は’92年6月。なんと17年ぶりになる。ということで、今回は’85年の写真を。

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2009年07月02日

奄美のクマノミたち

繁殖期ということもあり、今回も卵を世話しているクマノミ類が多かった。まずはクマノミ。

▽根を覆うキンメモドキ

DSC_0668.jpg砂地にポツンとある根は、キンメモドキの群れが覆っていて、何もかも隠している。確かこのあたりにクマノミがいたはず、と魚群を払いのける。


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2009年06月19日

奄美のダイビングフェスタ(その2)

今回の奄美は、天気はイマイチだったが、水はきれいだった。どこを潜っても、いつもより遠くまで見通せて気持ち良かった。

▽出発前に参加者のみなさんと

difes-1.JPG6月のダイビングフェスタとしては参加者が少なかったけれど、アットホームな感じでのんびり潜れたのではないだろうか。

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2009年06月18日

奄美のダイビングフェスタ(その1)

マリンステイション奄美恒例のダイビングフェスタが、先週開催された。それに先立ち、10日に奄美入りして6ダイブ撮影した。現在の海の状況や生物の情報を参加者のみなさんにお見せするためと、期間中に行われるフォトコンの参考にしていただければ、という意味合いからだ。

▽マリンステイション奄美の敷地内の浜

P1020932.JPG梅雨時のために晴れ間はわずかで、あとは小雨が降ったりやんだりだった。また常連のお客さんが少なかったこともあり、ちょっぴり淋しい感はあったものの、それでもみなさんは奄美の海を大いに満喫していた。

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2009年05月30日

柏島の海と魚(6)

生物相が豊かな柏島。特に魚種が多く、どんな魚でもいる、という感じだ。やはり黒潮の恩恵なのだろう。今回良い写真は撮れなかったが、ホムラハゼやキツネメネジリンボウ、クジャクベラなどレアな魚が普通に見られるから驚く。

▽保護色で身を守るヒラメ

DSC_0550.jpgゴロタ石の間の砂地に、大きなヒラメがいるのをガイドさんが教えてくれた。ワンカット撮ったあと、もう少し接近して撮りなおそうとした瞬間……

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2009年05月20日

柏島の海と魚(4)

同種同士の争いもいくつか見られた。1尾のダテハゼが大きな口を開けて興奮している。少し離れたところにもダテハゼがいて、どうやら縄張りを巡って威嚇しているようだ。

▽口を開けて威嚇するダテハゼ

DSC_3805.jpg威嚇しているダテハゼが少しずつ近寄り、相手に向かっていっそう大きな口を開けた。威嚇されたほうは意外と冷静を装っている。

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2009年05月18日

柏島の海と魚(3)

今回の柏島は天気は良かったものの、水温は思っていたより低く、透視度も良いとはいえなかった。水温は毎日、時間によっても異なり、17から21℃の間。平均すると19.1℃だった。

▽産卵中のセスジサンカクハゼ

DSC_1441.jpgこんな低水温にもかかわらず、魚たちは繁殖に勤しんでいた。ガイドさんが指す岩の隙間にハゼの顔が二つ。天井には卵があった。なんで2尾? そう思っていると片方が逆さになったので、産卵中だということがわかった。

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2009年05月06日

16年ぶり柏島へ

大型連休がようやく終り、どこも静けさを取り戻すころ。いよいよ我々の出番、といわけで、7日から高知県の柏島へ水中撮影に行くことに。

▽橋でつながっている柏島

kasiwa-6.jpg柏島は’91年から’93年にかけて4〜5回行ったことがある。いろいろな生物が見られるのはもちろん、レアな魚も多いため、全国のダイバー注目の海なのだ。

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2009年03月04日

ラジャアンパットクルーズ(2)

どこの海でもマンタ(オニイトマキエイ)がよく現れるポイントがある。ラジャアンパットにも何ヶ所かあり、そのうちの1ヶ所の「マンタクリーニング」というポイントに入って驚いた。

▽待っているとマンタが登場!

DSC_0490.jpgクリーニングステーションが2ヶ所くらいあり、次から次にマンタがやって来て、途絶えることがないのだ。そのうえかなり接近しても逃げることはない。

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2009年02月17日

なぜオスだけで…

テンジクダイ科のキンセンイシモチは、岩陰やサンゴなどのそばに小さな群れでいることが多い。外見では、オスとメスの見分けはつかないほどよく似ている。

▽群れるキンセンイシモチ(慶良間)

kin-01.jpgしかし繁殖期になるとわかるようになる。沖縄では6月くらいからだが、メスは卵で腹部が膨れるからだ。

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2009年02月09日

アオサンゴの特異な繁殖方法

一昨年の9月、沖縄県名護市の大浦湾でアオサンゴの群落が発見された。
大浦湾は、辺野古(米軍普天間飛行場代替施設の建設予定地)の近くということもあり、話題になった。

▽石垣島・白保のアオサンゴ

aosa-1.jpgアオサンゴといえば石垣島の白保が有名だが、大浦湾のものは白保に次ぐ規模の大きさだそうだ。それがなぜ、今まで見つからなかったのだろうか。

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2008年12月25日

下半期の感動シーン

今年も残りわずか。というわけで、下半期感動シーンを選ぶことにする。ちなみに上半期はアナダコの共食いが1位、ミヤケベラのメスがマナベベラに求愛が2位、シマハギの求愛行動が3位だった。

▽タヒチではホエールウオッチングを

DSC_1590.JPG下半期は石垣、タヒチ・ルルツ、コモド諸島クルーズ、座間味、そして奄美のみ2回行っている。

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2008年12月23日

ウツボVSリーフフィッシュ

前回取り上げた「モビング」という行動は、カムフラージュが得意な肉食魚に対し、複数の小魚が追い払うというものだった。今回は似ているが少し違う行動をご紹介しよう。

▽ニセゴイシウツボとタテキン幼魚(伊平屋島)

utu-5.jpg主にウツボに対しての行動で、小さな魚がウツボに対抗するのだ。

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2008年12月10日

おめでたいエビ

縁起物として重宝されるのはイセエビだが、見た目も名前もめでたいエビがいる。ハゼ類と共生するコトブキテッポウエビだ。

▽キツネメネジリンボウと(柏島)

kotobu-2.jpgコトブキテッポウエビの体色は紅白で、とてもきれい。ヤシャハゼやヒレナガネジリンボウなどのネジリンボウ属やホタテツノハゼ属のハゼと共生する。

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2008年12月03日

丸まるイソギンチャクのナゾ

クマノミ類が住むイソギンチャク類は、日本に約13種。約としたのは、イソギンチャクの分類が遅れているためだ。それはともかく、イソギンチャクが丸くなっていることがたまにある。

▽丸くなったイソギンチャク(奄美大島)

DSC_1085.jpg昔は、丸まっているイソギンチャクを見るのはパラオやモルディブ、インドネシアなど南の海が多かったため、水温が高いのが原因では、と思っていた。

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2008年11月17日

ホンソメの争い

ホンソメワケベラは、他の魚をクリーニングすることで有名。外見では雌雄の区別はつかないが、オスの方がやや大きい。オスは一定の範囲を縄張りにし、その中に2〜3尾のメスを従えたハレムをつくる。

▽コロダイとホンソメワケベラ

DSC_2806.jpg奄美のイベントのとき、嘉鉄というポイントでホンソメワケベラが争っている場面に出会った。

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2008年11月15日

奄美・レンズを向けた魚たち

今回の奄美でのイベントでもいろいろな魚に出会った。いつも出会うおなじみの魚もいれば、あまり見かけないものにも出会うことができた。

▽群れで行動するゴンズイ

DSC_3200.jpgゴンズイは、伊豆などの温帯域ほど生息数は多くないので、たまにしか見ない。白い砂地に生息しているせいか、温帯域のものよりかなり白っぽい。

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2008年11月04日

奄美の海(3)

7日から9日まで「マリンステイション奄美」で、ダイビングフェスティバルが開催される。それに伴い、明日奄美に出発することになった。

▽内湾のサンゴ

DSC_1218.jpgというわけで、先週撮影した画像での更新は今回で最終回。最後はクリーニングの画像で締めくくりたい。

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2008年10月30日

奄美の海(1)

今回の奄美もいろいろな生物に出会った。16年も通っているにもかかわらず、初めて出会う生物がいたり、初めて観察する行動があったりする。だからダイビングはやめられないのだろう。

▽丸まったセンジュイソギンチャク

DSC_1330.jpg今回はなぜかイソギンチャクがおかしかった。特にセンジュイソギンチャクは丸まっていることがよくあり、アラビアハタゴイソギンチャクなども縮んでいた。

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2008年10月22日

急遽奄美へ

明日から奄美にいくことになった。というのも、本当は今ごろ海外に行っているはずだったのだが、諸事情があって大幅に延期になった。

▽ヨスジフエダイの増減も気になる

amami_1707.jpg急にスケジュールが空いてしまったので、どこかの海へと思っていた矢先、たまたまダイビング仲間が奄美に行くというので、同行することに。11月7日からは「マリンステイション奄美」でダイビングフェスティバルが開催されるが、その下見?ということになる。

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2008年10月15日

慶良間の海と魚(最終回)

今回の慶良間で、デバスズメダイが集団で産卵したり、卵を守っている場面に遭遇した。デバスズメダイのオスは、繁殖期になると近くのガレ場に縄張りを持つ。

▽ガレ場で卵を守るオスたち

DSC_0853.jpgそして複数のメスを誘って産卵させ、ふ化まで見守る。卵は数日でふ化するので、繁殖期間中何度もくり返すことになる。オスがメスを誘う際、体色が変化して極端に派手になる場合がある。いわゆる婚姻色だ。

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2008年10月13日

慶良間の海と魚(3)

幼魚の姿もよく見られた。サンゴ礁魚類の大部分は、5月ごろから繁殖期が始まるためにそのころ産まれた仔魚だろう。しかし、ほとんどは浮遊生活をするので、必ずしも慶良間で産まれたとは断言できない。

▽色鮮やかなナンヨウハギの幼魚

DSC_k2332.jpg八重山諸島あるいはフィリピンあたりから黒潮に乗ってやってきたのかもしれない。ナンヨウハギの幼魚は、1〜2尾だと警戒してサンゴから出てこないが、たくさんいると群集心理なのか争って出てくる。

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2008年10月12日

慶良間の海と魚(2)

慶良間諸島に通い始めて32年になる。そのお陰で、どのポイントにはどんな魚がいるかとか、どこにクリーニングステーションがあるかなどがわかるので、撮影計画が立てやすい。

▽シマタレクチベラとマルクチヒメジ

DSC_2246.jpgとはいえ、生態に関しては想定外のことも起こる。例えば別種の魚がピタリと寄り添って泳ぐ併泳だ。ベラ類とヒメジ類の組み合わせがよく見られるが、ヒメジ類がおこぼれを狙って寄り添うことが多い。

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2008年10月01日

コモド諸島の海(最終回)

コモド諸島で撮影した画像はまだたくさんあるが、キリがないのでひとまず今回で終了とする。で、最終回は生態的な行動を捉えたものを集めてみた。

▽ビッシリと産みつけられたオヤビッチャの卵

DSC_0167.jpgまずはオヤビッチャ。岩肌に産みつけた卵(紫色)をオスが世話をしながら守るのだが、縄張りが接近しているために隣のオスとよくもめる。

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2008年09月26日

コモド諸島の海(4)

コモド諸島の北部にある主要ポイントの一つ「キャステルロック」。前回も述べたようにシーマウント(隠れ根)で、ロウニンアジが近くで見られるばかりでなく、捕食も高確率で観察できる人気ポイントだ。

▽ロウニンアジに興奮するダイバー

DSC_0033.jpgしかし、見どころはロウニンアジばかりではない。別の視点で観察すると、さまざまなものが見えてくる。

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2008年09月24日

コモド諸島の海(3)

コモド諸島のダイビングポイントは、大部分が海峡にある。そのため潮の流れが強烈になることも多い。時には、こんな激流の中に入るの? と疑問さえ感じることがある。

▽川のように流れることもある

DSC_0713.jpgでもガイドさんたちは心得たもので、潮の陰になるところを安全に導いていてくれる。危ない思いをして潜る目的は、大物を見るためだ。

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2008年09月23日

コモド諸島の海(2)

インドネシア・コモド諸島は、太平洋とインド洋の境界付近に点在するため、インド洋に分布する魚もよく見られる。

▽ダイブクルーズ船・サザンスター号

DSC_0951.jpgダイブクルーズ船・サザンスター号" />フウライチョウチョウウオとインディアンバガボンドバタフライフィッシュが一緒に行動している、という光景は、さほど珍しいことではない。

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2008年09月21日

コモド諸島の海(1)

世界自然遺産のコモド諸島で潜ってきた。長年いろいろな海に行っているが、これほどまでに魚や海洋生物が豊富な海は見た覚えがない。どこを見てもカラフルで、どのように切り取ってよいか迷ってしまうほどなのだ。

▽ラブハンバジョーの港

RIMG0128.JPGダイブクルーズは、フローレス島のラブハンバジョーの港からスタートした。

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2008年09月04日

ナミスズメダイの産卵時刻

前回ナミスズメダイの繁殖について書いた。その後、たまたまナミスズメダイの研究報告を読む機会があり、気になる点が二つでてきた。

▽メスを誘うときのオスの婚姻色。奄美にて

Image13.jpgその報告とは、東海大学海洋研究所の「飼育下におけるナミスズメダイの繁殖習性・卵・稚仔魚」(田中洋一・山田一幸)。産卵時刻と産卵床について、興味深いことが書かれていた。

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2008年09月01日

ナミスズメダイ繁栄の秘密

スズメダイ科クラカオスズメダイ属のナミスズメダイは、サンゴ礁域ではごく普通に見られる魚だ。あまりにも普通なので、関心を持つダイバーは少ない。

▽内湾に群がるナミスズメダイ。奄美にて

Image1.jpg波静かな所が好みらしく、内湾の枝状サンゴ付近にはたくさん生息している。同科の魚はあまり大きく移動しないこと、海底のどこかに産卵して親が卵を守ることなどから観察しやすい魚といえる。

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2008年08月26日

ウツボのペア

ウツボ類は常に口を開け、鋭い歯を見せているので怖いイメージがある。しかし意外かもしれないが、実際には憶病だ。大抵は単独でいるが、ごく稀に同じ隙間から2尾で顔を出していることもある。

▽仲良しのウツボ。顔も幸せそう。富戸にて

Image1-utu.jpg2尾でいるのは珍しいだけでなく、明らかに単独のときより優しい顔になっている。ウツボのペアを見たのは、おそらくこのときだけだろう。

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2008年08月05日

続・特異な生態のスズメダイ

前回は、インドネシア(メナド)とグレートバリアリーフのスパイニークロミスを取り上げ、地域による色彩変異があると書いた。次に訪れたのはパプアニューギニア(PNG)だが、国土が広いうえにダイビングエリアも多いため、4回取材している。

▽ダイビングエリアが多いパプアニューギニア

DSC_0485.JPG左の地図で、右下に突き出ているのがニューギニア島。白丸がついている所が訪れたダイビングエリアで、左上がマダン、右上がキンベ(ワリンディ)、左下がロロアタ、右下がアロタウだ。

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2008年08月02日

特異な生態のスズメダイ

全世界で300種以上知られているスズメダイ科の魚。そのほとんどは卵の保護はするものの、ふ化と同時に終了する。稚魚が浮遊生活するからだ。ところが、たった1種だけ例外がある。スパイニークロミスで、ふ化後も一定期間両親と一緒に暮らす。

▽スパイニークロミス(GBR)

Image1-sp.jpgフィリピンからグレートバリアリーフ(GBR)にかけての熱帯域に分布するこのスズメダイを知ったのは、約20年前に出版された『魚の子育てと社会』(桑村哲生著、海鳴社刊)。グレートバリアリーフで学者が観察した記録と、子供を守っているイラストが描かれていた。海水魚では親子でいる姿を見ることができないので、いつかはぜひ撮影したいと思っていた。

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2008年07月25日

メガネとナミダ

今回の石垣で、マンタがよく現れることで有名なポイント「マンタスクランブル」にも何度か潜った。ボートがたくさん来ていて、海中はダイバースクランブル状態。肝心のマンタはまったく姿を現さなかった。おそらく繁殖のためにどこかに行っていたのだろう。

▽マンタスクランブルに集まったボート

P1020150%281%29.JPGマンタは撮影できなかったが、その代わりに貴重なシーンを観察・撮影できた。

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2008年06月29日

上半期の感動シーン

早いもので、今年も半分が終ろうとしている。この上半期は奄美に3回、座間味に2回、モルディブに1回行き、合計で潜った本数は97本。その中でいくつもの感動する場面に遭遇した。

▽奄美の三角岩という大好きなポイント

P1020085.JPG今回は、上半期に出会った生態的に珍しく、感動したシーン、ベスト3を挙げてみよう。

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2008年06月22日

奄美海報告・その3

ダイビングフェスティバル開催中に、フォトコンテストも行った。毎回自由部門とテーマ部門を設けているのだが、今回初の試みとして、テーマ部門を2枚の組み写真にした。2枚でストーリーのある画像ということで、考えながら撮る習慣がついたのではないだろうか。フォトコンの入賞作品は、マリンステイション奄美のホームページに掲載されているので、ご覧いただきたい。

▽コロダイとホンソメワケベラ

DSC_0252.JPGということで、開催中に撮った生態的な写真を集めてみた。まずはホンソメワケベラにクリーニングされるコロダイ。クリーニングを受けると体色を変える魚が多いが、コロダイはほとんど変わらない。

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2008年06月20日

奄美海報告・その2

奄美でのダイビング最終日の17日は、貝類など底生動物の一斉産卵があった。一緒に潜った人たちがブログに書かれていたので、ご存知の方も多いことだろう。本当は「その4」くらいに書くつもりでいたのだが、ネタが古くなってしまうので、急遽早めることにした。

▽体色をよく変えるホウセキキントキ

DSC_0783.JPGこの日の午後、赤碕というポイントに向かってボートが進んでいたが、清水(せいすい)にホウセキキントキが群れているのを思い出し、変更してもらった。これまでは数尾では見られたが、これだけの群れは珍しい。

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2008年06月19日

奄美海報告・その1

梅雨のはずの奄美はほとんど雨が降らず、意外に良い天気だった。イベントの2日前に行き、ご一緒したSさん、Hさん、Yさんとでたっぷり潜って撮影に励んだ。まずはイベント前の写真を…。

▽ホテル前に群生するグンバイヒルガオ

DSC_0771.JPG今回は18日までいてダイビングの本数は22本。しかもみなさんの潜水時間が長いので、つられてしまって1本の平均時間は75分だった。

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2008年06月05日

アマミスズメダイの生涯

来週奄美大島の「マリンステイション奄美」で、ダイビングのイベントがある。フォトセミナーとフィッシュウオッチングセミナーがメインのイベントだ。期間は12〜15日だが、2日前に行ってセミナーの参考になるような写真を撮ったり、ネタを探すつもりでいる。

▽群れるアマミスズメダイ

DSC_0636.JPGさて、奄美ということで、その名を冠したアマミスズメダイを取り上げることにしよう。このスズメダイは、ごく普通に見られるうえに体色も地味なので、注目されることはほとんどない。

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2008年05月26日

続・座間味でのダイビング

18日は、台風対策でボートを陸に上げたため、古座間味海岸でビーチダイビングした。少し波があったのので水の濁りを懸念したが、意外にきれいだった。

▽古座間味のビーチ

0001_huru.JPG特に波打ち際は、白い砂に波の模様が反射し、まるで海外のリゾートにいるような錯覚に陥ってしまうほどだった。

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2008年05月24日

座間味でのダイビング

座間味島に到着した16日は、沖縄に接近中の台風3号と、熱帯低気圧がフィリピンあたりにあり、ドキドキしていた。だが、3号はだいぶ南を通ったため、ほとんど影響がなく、16・17日は普通に潜れた。

▽アザハタとMちゃん

DSC_0562.JPG今回もお世話になったのは「ハートランド」さんだったが、メインガイドのK君は休暇中。また、台風の影響でお客のキャンセルがあり、そのお陰でボートは貸切で、美人ガイドのMちゃんを独り占めして座間味の海を堪能したのだった。

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2008年05月12日

旗が2本のハタタテダイ

今回のモルディブで、変わったハタタテダイがいた。ハタタテダイは背ビレの一部が長く伸び、それを「旗」(のぼり)に見立てて和名になった。普通はそれが1本なのだが、2本あるのだ。

▽モルディブのハタタテダイ

DSC_2058.JPG2本ある個体はそれほど珍しくはないが、中には1本のそれが裂けて2本にという場合もある。モルディブで出会った個体は裂けているのではなく、同じものが2本前後に並んでいた。

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2008年05月04日

ドラキュラ VS 夜叉

モルディブでドラキュラシュリンプゴビーを撮影した、と前に書いた。このハゼはテッポウエビ類と暮らす、いわゆる共生ハゼで、1960年代にセイシェルで発見され、’77年に新属・新種として記載された。

▽ドラキュラシュリンプゴビー

DSC_0457.JPG学名はStonogobiops draculaで英名はドラキュラシュリンプゴビー。なぜドラキュラ(吸血鬼)と付けられたのかは、黒い帯が赤いタイプがいること、また若い個体は黒帯と黒帯の間に赤い細い線が入っているので、それを血と見立てたのではないだろうか。

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2008年05月01日

モルディブで見られる魚

インド洋にあるモルディブには、沖縄など太平洋にも分布している魚もいるが、太平洋では見られない魚もけっこう多い。今回はそのような魚を取り上げてみよう。

▽モルディブ アネモネフィッシュ

Image1anem.jpgまずは、モルディブの名を冠したクマノミで、モルディブ アネモネフィッシュ。腹ビレと尻ビレが黒いのが特徴で、センジュイソギンチャクに住む。モルディブとスリランカのみに分布する。

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2008年04月25日

モルディブでダイビング三昧

ダイビング仲間とモルディブ・ビヤドゥでダイビング&撮影をしてきた。7名で行ったのだが、マイバディーのYさんと全ダイビングがビーチエントリーだった。自由気ままに撮影したかったからだ。

▽パッセージ7から入るドイツ人の夫婦

DSC_0479.JPGビヤドゥのハウスリーフはパッセージ1〜7があり、そこを通ればビーチからドロップオフ(海底断崖)に行ける。15年前にも気に入ってよく通った隠れ根は、ダイビングサービスから少し遠いパッセージ1から入るのだが、今回も何度となく通った。

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2008年04月16日

15年ぶりのモルディブ

明日、インド洋のモルディブに行く。これまでモルディブには、ずいぶん前だが5回訪れていて、みんな違うリゾート。最後に行ったのが’93年だから、なんと15年前で、ビヤドゥアイランドリゾートだった。

▽白砂の浅瀬で戯れるコバンアジ

Image5kob.jpg今回も偶然ビヤドゥアイランドリゾート。ということで、15年前にビヤドゥで撮影した写真を・・・・。

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2008年04月13日

サンゴの破壊者

昔と比べると、健全なサンゴが減少している。異常発生したオニヒトデの食害によるもの、高水温による白化現象、台風などその原因はさまざま。サンゴを食べている魚もいるが、そのほとんどはサンゴのポリプや粘液で、サンゴそのものを食べる魚はごくわずかだ。

▽サンゴを壊すゴマモンガラ

Image1gom.jpgゴマモンガラはウニ類、カニ類、貝類などが好物。ところが、サンゴを壊している現場に遭遇した。どうやら、サンゴの隙間に住むカニを食べたかったようだ。モルディブで撮影。

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2008年04月10日

ウミウシ・・・も撮ります!

どこの海で潜っても、ガイドさんがウミウシを教えてくれる。大抵は無視してレンズを向けないからか、ウミウシが嫌いと思われているようだ。

▽コケムシ類を食べるウミウシ。慶良間諸島

Image1sinde.jpgまぁ、確かにベラのように素早く泳ぐ魚ならともかく、誰でも撮れるようなゆったりした動きなので、写欲がそそられる、ということはない。だが、決して嫌いではない。その証拠に・・・・

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2008年03月31日

ウニVS魚

ウニは寿司ネタになるくらいなので、美味しいし栄養もある。魚も嫌いなはずはない。しかし、魚にとってはトゲがやっかいで、そのうえ岩の隙間などに身を潜めているので、そう簡単には捕食できない。

▽大きなウニとゴマモンガラ

Image1-uni.jpgウニは夜行性で、暗くなって捕食者が眠りにつくころ隙間から出てくる。トゲで武装しているウニだが、弱点もある。

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2008年03月18日

初づくしの奄美

奄美大島は16年前から通っていて、記録を調べたら今回がちょうど50回目だった。こんなにたくさん行っているにもかかわらず、3月は初めて。

▽草原と化した砂底

DSC_0004.JPG一年で水温がもっとも低い時季でもあるので、「初めて」ということがいくつかあった。代表的な嘉鉄(かてつ)というポイントは、砂底に根が点在し、白い砂にヒーリング効果があるところ。しかし一面海藻が・・・・・。こんな風景初めてで、どうやら期間限定らしい。

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2008年03月16日

イカ・タコの不思議

1週間ほど奄美大島に行っていた。今回の目的の一つは、コブシメの繁殖行動だったが、まだ時期的に早かったようだ。産み付けられている卵(特定のサンゴの隙間に産む)はあったものの、産卵や求愛などは観察できなかった。

▽コブシメのオス

DSC_1811.JPGその代わり、コブシメの奇妙な行動は観察できた。サンゴの上にコブシメがじっとしていたので、産卵に来たメスかと思った。ところが・・・・

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2008年02月29日

妖艶な居候

昔、真鶴でよく潜っていたころ、「高嶺の花」的な魚がいた。ハナハゼで、35年も前のことだ。ハナハゼは全長約15cmで、淡い水色をしている。砂底の1mくらい上を優雅に漂っているが、近づくと砂の中に消えてしまうのだ。

▽ハナハゼとダテハゼ

Image1-hana.jpg当時はキャリアも少ないうえ、水中カメラはニコノスが主流だったため、小型魚のアップを撮るのは物理的に無理だった。いつかきれいに撮ってみたい、とずっと思っていた。

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2008年02月25日

口を伸ばすギチベラ

博物学研究家で作家の荒俣宏氏が、昨年還暦を迎えてダイビングを始めた、と雑誌(ダイビングワールド2月号)にエッセイを書いていた。アクアリストでもあり、魚にとても詳しく「チョウチョウウオの地球」や「磯採集ガイドブック」などの著書もあるので、とっくにダイビングをしているものと思っていた。

▽ダイビング雑誌に載った荒俣氏のエッセイ

P1010769.JPGで、驚いたのは文章と一緒に載っていた荒俣宏氏撮影の写真だ。なんとギチベラが口を伸ばしている!

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2008年02月21日

季節はずれ?の恋

今回の奄美で、キホシスズメダイの産卵、オトメベラやオウムブダイの求愛などを見ることができた。しかしキホシスズメダイは、低水温で産卵する種でもあるし、ベラ類やブダイ類も通年繁殖するので、特に珍しいことではない。

▽求愛するミナミギンポのオス(上)とメス

0001_ginpo.jpgところが、嘉鉄というポイントで撮影しているとき、ミナミギンポのオスが婚姻色になってメスに求愛していたのだ。

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2008年02月12日

ヒョウモンダコと近似種

確信していた生物の名前が違っていた、ということはないだろうか。2〜3年前のこと。「月刊ダイバー」編集部から連絡があった。毎年6月号の付録にしている「沖縄おさかな図鑑」の写真の件だった。10数年前から主な写真は流用だが、毎年構成を変えているので追加もあり、最近は魚以外の生物も少し加わった。

▽ふだんのヒョウモンダコは目立たない

Image1-tako.jpg追加写真のリストに「オオマルモンダコ」というのがあった。聞いたことがないので確認したら、ヒョウモンダコの近似種とのこと。

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2008年01月10日

慶良間・海報告U

慶良間諸島ではここ数年、年末・年始に訪れるダイバーは減少しているように思う。もちろんダイビングサービスによって増減があるだろうが・・・。通常の旅行では、ジェット燃料の高騰もあり、海外から沖縄などの国内に変更した人が多い、というニュースもあった。

▽ヨスジフエダイの群れ

yusuji%200001.JPGそんなこともあったためか、今年は去年とほぼ同じくらいと感じた。今回お世話になったサービスは、昨年より若干多かった。海の中もいろんな魚で賑わっていた。

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2007年12月27日

婚姻色・スズメダイ編

スズメダイ類は婚姻色になる種は多いものの、あまり派手ではない。しかもすぐに元の色に戻ってしまうので、気づかない場合が少なくない。

▽さわやかな色のデバスズメダイ

Image1_deba.jpgその中でもデバスズメダイは、劇的に変化する。初めて見たときは、別の種類かと思ったほどだ。撮影地は慶良間諸島。

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2007年12月25日

婚姻色・ベラ編

ベラ類は種類が多いわりには、際立った婚姻色になるものは意外に少ない。泳ぐのが素早かったり、行動範囲が広いため、例え婚姻色になっていても気づかないのかもしれない。

▽カミナリベラのオス

Image1kami.jpg伊豆などの温帯域で普通に見られるカミナリベラ。緑がかった色で、模様もわりあいきれいなベラだ。これはオスで、メスはまったく異なる体色・斑紋をしている。撮影地は西伊豆・大瀬崎。

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2007年12月22日

婚姻色・ハナダイ編

魚はよく体色を変化させる。種によってもその度合いは異なるが、周囲の色に溶け込む保護色になったり、怒りを表わす警戒色になったりする。主にオスがメスを誘うときに体色を変えることもある。いわゆる婚姻色だが、今回はハナダイ類の中で著しく変化する種をご紹介しよう。

▽色鮮やかなスミレナガハナダイのオス

Image1_sumi.jpgまずはスミレナガハナダイ。このハナダイは、サンゴ礁外縁のわりと深い所(水深約25m以深)に生息し、1尾のオスが複数のメスを支配するハレムを形成する。体側に淡いピンクの四角い模様があるのがオスの特徴だ。メスは全体が明るいオレンジ色で、際立った模様はない。撮影地は沖縄・慶良間諸島。

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2007年12月17日

特異な生態・アナハゼ(その2)

アナハゼは、浅い岩場に生息する。大瀬崎でいえば、湾内の石垣のあたりの水深6〜7m付近で見られる。したがって粘ることもできるが、土、日などの休日は混雑するので撮影にならない。何度か休日に撮影したこともあるが、上からダイバーが落ちてきたことがあった。

▽ホヤに鼻先を近づけると、産卵管が突出

Image6-sei.jpgそれに懲りてからは、平日ばかり通うようになった。まずは産卵の瞬間を狙うため、腹部が膨れたメスを探してずっとマークしたのだが・・・・。

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2007年12月15日

特異な生態・アナハゼ(その1)

サンゴ礁域の魚の繁殖期は、初夏の場合が多い。水温が上がり始めると、繁殖へのスイッチが入るらしい。一方、冷水を好む魚の繁殖期は、なぜか冬だ。冷たくても卵が発生してふ化するのだから、不思議でしかたがない。この季節になると、アナハゼを思い出す。「ハゼ」とついているが、ハゼ科ではない。カジカ科なので、どちらかというとカサゴに近い。

▽大きめの交接器を持つアナハゼのオス

Image1-osu.jpg20年くらい前の話だが、アナハゼの特異な生態に魅了され、冬季にもかかわらず西伊豆の大瀬崎に通ったことがある。特異な生態とは・・・・

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2007年11月30日

石垣・レンズを向けた魚たち

今回の石垣は水温が約25℃で、まだまだ魚類の繁殖期が続いているようだった。産卵が観察できたのはスジブダイとオビブダイだが、前者の産卵のときにはストリーキングという行動が見られた。ストリーキングというのは、オスとメスがペア産卵のために寄り添って急上昇したときに、劣位のオスがそのペアに急接近して同時に受精させる、という行動だ。

▽卵の世話をするクマノミ 大崎

DSC_kumano.jpgクマノミも卵を守っている個体がいた。ジュズダマイソギンチャクに住むクマノミは幼魚の場合がほとんどだが、ここでは、なぜか成魚のペアだった。

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2007年11月21日

久々の石垣

きょうの午後から石垣島に出発する。なんと13年ぶりだ。石垣は、返還前に行ったことがあり、しかも初沖縄だった。それほど思い出深いにもかかわらず、これまで5〜6回しか行っていない。

▽卵を守るクラカオスズメダイ

Image9.kuraka.jpgしたがって写真もそう多くないが、その中から印象的なものを取り上げてみよう。まずは、ソフトコーラルのそばにいたクラカオスズメダイ。

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2007年11月18日

続・魚の喧嘩

前回はタカサゴスズメダイ、オウゴンニジギンポ、アオバスズメダイ、シマキンチャクフグ、ハゲブダイなどの喧嘩でにらみ合っているのを集めたが、今回はその続き。ただしアオバスズメダイはその後進展がないこと、また、シマキンチャクフグは別の機会に取り上げる予定なので、今回は3種のみ。

▽噛み合うタカサゴスズメダイ 慶良間

Image1.suzume.jpgタカサゴスズメダイはオスが産卵場所を確保しているところに別のオスが奪いに来ることで喧嘩が始まる。互いににらみ合って機をみて突進するが、すぐにまたにらみ合う。

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2007年11月16日

魚の喧嘩

魚の喧嘩を見ることがある。ほとんどは同種同士だ。原因は、「縄張り」「メス」「餌」をめぐっての場合が多い。魚には手足がないので、殴ったり蹴ったりはできない。したがって、口で噛み付くことが相手にいちばんダメージを与える。

▽にらみ合うタカサゴスズメダイ 慶良間

Image1.takasago.jpgしかし、いきなり噛み付くことはあまりしない。その前ににらみ合うのがだいたいのパターンになる。にらみ合ったあとは魚種によっても、そのときの状況、個体の性格によってさまざま。

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2007年11月08日

集合!奄美ツーショットの魚

今回の奄美も1週間滞在したので、魚の写真もずいぶん撮った。改めて見てみると、ツーショットの写真がけっこうあったので、集めてみた。

▽クマノミのペア。左がオス

0001.JPGまずはクマノミ。奄美に到着した日は好天に恵まれ、とても気持ちよく潜れた。クマノミもリラックスしているようだった。クマノミの雌雄がわかるように撮るのはけっこう難しい。

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2007年10月29日

あさってから奄美

あさってから奄美に行く。今回は来月2日〜4日まで「アクアート」があり、それに合わせてマリンステイション奄美でイベントを開催する。「アクアート」とは、海中に作品を展示する展覧会。

▽アクアートのポスター

aquart-thumb.jpg関西で活動する若手造形作家たちが、ダイビングの経験を活かして感性のおもむくままに制作するオブジェ群。それらを奄美南部の蘇刈の海の中に展示。潮の流れや浮力を計算して作られる作品が、文字どおり「水を得た魚のよう」になるに違いない。

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2007年10月17日

スズメダイに化けるバラフエダイ

肉食性でバラフエダイという魚がいる。全長約1mにもなり、生態系の頂点のほうに入る。サンゴ礁域の礁縁付近に生息し、モルディブや紅海などでは大群を作ることがある。

▽バラフエダイの成魚 モルディブ

Image2.bara.jpgしかし日本では少ないうえ、警戒心が強くて撮影しずらい。このバラフエダイがスズメダイに化ける、と言ったらビックリするのではないだろうか。


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2007年10月14日

タコに興味津々の魚たち

岩の隙間からタコが出てくる場面に遭遇することがある。沖縄や奄美で見るのは、たいていワモンダコだ。ロートの近くに暗色の丸い模様があるのでこの名がある。

▽ワモンダコとキハッソク 沖縄・水納島

Image3.kihassoku.jpgタコが隙間から出掛かると、必ず興味津々の魚が集まってくる。よく目にするのはベラ類、ヒメジ類、ハタ類などだが、一度だけキハッソクが来たことがある。

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2007年10月03日

佐渡のクリーナー

ホンソメワケベラやアカシマシラヒゲエビなどのクリーニングシーンは、フィッシュウオッチングの醍醐味だ。クリーニングを受ける魚の表情も見逃せない。しかし、これらのクリーナーが分布していない海ではどうしているのだろう。
日本海に浮かぶ佐渡には、ホンソメワケベラやアカシマシラヒゲエビは見られない。だがよく観察してみると、代わりのクリーナーがいる。

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2007年09月10日

続・地域変異の不思議

前回、タテジマキンチャクダイの地域変異について書いたが、ワヌケヤッコも海域によって背ビレのうしろのとがり具合が異なる。ワヌケヤッコの分布は、沖縄以南の西部太平洋、東部インド洋、そしてアフリカ東岸およびマダカスカルとされているが、沖縄で見たという話は聞いたことがない。
それはさておき、太平洋側に生息するワヌケヤッコの背ビレのうしろは、とがっているものの糸状には伸びない。
タイタオ島で撮影(タオ島は太平洋側のシャム湾にある)。

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2007年09月08日

地域変異の不思議

同じ種でも生息する海域によって、体色や模様が違う場合がある。いわゆる地域変異だが、異なるのはたいてい体色や模様だ。ところが、模様は同じでも形が異なる種も少なからずいる。タテジマキンチャクダイとワヌケヤッコだ。
タテジマキンチャクダイの背ビレのうしろは、とがって糸状に伸びるが、このようになるのは太平洋に生息するタイプだ。
沖縄・慶良間諸島で撮影。

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2007年08月20日

オオフエヤッコダイの色違い

細長い口が特徴のフエヤッコダイ。その近縁種にオオフエヤッコダイがいる。フエヤッコダイより体がやや大きいこと、さらに口が長いこと、頬のあたりに褐色の細かな斑点があることなどが相違点だ。
モルディブやグレートバリアリーフ、ミクロネシア、インドネシアなどでは普通に見られるが、日本では八重山諸島でしか見られないといわれている。これはモルディブで撮影したもので、口の長さがよくわかる。

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2007年08月12日

メガネウオの素顔

ミシマオコゼ科にメガネウオという魚がいる。夜行性で、昼間は砂の中に潜っていて顔だけ出している。その顔が眼鏡をかけているように見えることから、この和名になったようだ。
メガネウオの体色は基本的には茶色だが、砂の色に合わせて変えられる。したがって、沖縄など砂が白い所では白っぽくなる。
インドネシア・レンベで撮影

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2007年07月02日

繁殖にいそしむ生きものたち

大瀬崎の海の中は、多くの生きものたちが繁殖にいそしんでいた。以前、アオリイカのことを書いたが、沈めてある木の枝には卵を産んでなくて、ホンダワラの根元に卵があった。
この写真のアオリイカの卵は、産卵から数週間経過している感じだが、中にはもうふ化してしまったかのような、つぶれている卵も目についた。

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2007年06月30日

西伊豆で生態ウオッチング

ダイビング業界のKさんに誘われて、西伊豆の大瀬崎に行った。伊豆は4〜5年ぶりだったので、会う人会う人に「珍しいですね」と言われてしまった。
早めに着いたので、まだ空いてる海に入ることができた。海の中は繁殖期を迎えた魚がたくさんいて、ホンベラやキュウセン、キタマクラなどの求愛が見られた。

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2007年06月27日

スクの季節到来!

「スク」をご存知だろうか。沖縄に行ったことがある人なら、見たり食べたりしたことがあるに違いない。
スクとは、アイゴ類(アミアイゴ、ハナアイゴ、シモフリアイゴ)の稚魚で、全長2〜3cmのものをいう。地方によっては「シュク」と発音する。
スクは旧暦の5〜8月の1日前後に、大群で岸にやってくる。それまではプランクトン食だが、沿岸に来てからは藻食に代わる。

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2007年06月21日

感動!サンゴの産卵

このブログが100回目を迎えた。記念すべき100回にふさわしいテーマは・・・・やはりサンゴの産卵にしよう。今でこそサンゴの産卵の大まかなデータはわかってきたので、観察するのはさほど困難ではなくなったが、昔は大変だった。実は沖縄・慶良間諸島でサンゴの産卵を初めて撮影したのはぼくで、仕掛け人でもあるのだ。
ちょうど18年前の今日、確か琉球大学のサンゴの研究者が何かに発表した、サンゴ(種類は忘れたが)の産卵のデータを手に入れ、座間味島に行った。夜に闇雲に潜って、なんとか撮影したのがこの写真だ。たぶんキクメイシの仲間だろう。

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2007年06月19日

新刊 ようやく完成!!

1月から本づくりに専念していたが、このたびようやく完成した。岩崎書店の「ちしきのぽけっと」シリーズで、『クマノミとサンゴの海の魚たち』という写真絵本。
内容は、クマノミ類とサンゴ礁の魚たちの暮らしぶりを紹介すると共に、種類の異なる生きものたちが助け合っている様子を楽しく、わかりやすく伝える、というもの。表紙はカクレクマノミ。

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2007年05月17日

アオリイカの繁殖期だ!

いよいよアオリイカの繁殖シーズンが始まる。繁殖期以外に見られるアオリイカは小型のものがほとんどだが、この時期になると大型のものが産卵のため、沿岸にやってくる。
伊豆半島では、木の枝を束にして海底に沈め、それを産卵床にする。しかも椎の木でないとダメらしい。海中で木の枝は違和感がある。そのため、どうも抵抗があって伊豆ではアオリイカの産卵は撮影していない。
あるとき、フォトセミナーで高知県の柏島を訪れたとき、アオリイカがヤギ類に産卵することを聞いた。

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2007年05月09日

奄美の海は恋の季節!

奄美大島に行っていた。例年より水温が2℃くらい低いにもかかわらず、魚たちは繁殖行動にいそしんでいた。水温が比較的低くても産卵する魚は、キホシスズメダイがよく知られているが、意外な魚も産んでいて驚いた!
その魚とはセジロクマノミだ。見たときはどうやら産みたてのようで・・・、それにしても21℃なのに産むとは信じられない。普通のクマノミならわかるが・・・。
観察をしていると、オスがぜんぜん卵の世話をしない。近づきすぎかと思って離れてみたが、同じだった。

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2007年04月15日

サンゴの縄張り争い

縄張り争いをするのは魚だけではない。サンゴもイソギンチャクもする。ご存知のように、この両者の体内には褐虫藻という、とても小さな藻が入っている。日が当たると光合成をし、その生産物の一部をサンゴやイソギンチャクは栄養にしている。
 海底に定着して生活するサンゴなどの底生生物は、たとえ住みにくくなったとしても動けない。例外としてイソギンチャクは移動することはあるが、サンゴはそのままだ。サンゴもたくさんの種があり、成長の度合いもさまざま。成長速度が異なるサンゴが隣り合わせになったときに、争いが起きるのだ。

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2007年04月10日

がんばるオジサン

沖縄本島の本部半島沖に、水納島という小さな島がある。クロワッサンの形に似た島なので、クロワッサンアイランドとも呼ばれている。ダイビングサービスが1軒あり、その名も「クロワッサンアイランド」という。オーナー夫妻はよく知っているので、何度か訪れている。
二度目に訪れたときだから、12年前の7月のこと。何かの産卵を撮影したくて、無理を言って夕方にボートを出してもらった。夕方だったので、近くの防波堤のそばの名もなきポイントに行った。6時少し前にエントリーしたら、オジサンが群れをなしてものすごい勢いで泳ぎ回っている。

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2007年04月03日

まん丸のヒフキアイゴ

今、ヒフキアイゴの原稿を書いている。『フィッシュマガジン』という観賞魚の専門誌の連載で、毎月1回1種類の海水魚を取り上げ、写真4点と共に観察記録や生態などを掲載している。
今回は、ヒフキアイゴの寝姿、幼魚、ペアの姿、腹部が膨らんだメスなどについて書いているので、それに合った写真を選んでいたら、あることに気づいた。

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2007年03月15日

コブシメの捕食

今はコブシメの繁殖期にあたる。毎年同じサンゴに産卵するので、その場所に行けば比較的簡単に見ることができる。ところが、不思議なことに見られない行動がある。

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2007年02月21日

フエヤッコダイ 3尾行動の謎

チョウチョウウオ科の魚の大部分は、2尾で行動している。外見では雌雄の区別がつかないが、おそらくペアだろう。フエヤッコダイもチョウチョウウオ科で、ペアで行動しているように思えるが、実際は3尾でいる場合がかなりある。
3尾で行動していることが多い、というのはずいぶん前から思っていて、著書の中や雑誌のコラムで書いたこともあるくらいだ。一度そういうことが気になってしまうと、つい見て確認するようになる。

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2007年02月17日

奄美 魅惑の魚たち

早いもので、奄美でのダイビングが最終日になってしまった。この時期だからしかたがないが、天候がめまぐるしく変わった。でもいろいろな魚に出会えた。とくにクダゴンベ、ジョーフィッシュ、イロカエルアンコウ、ハナヒゲウツボなどが印象的で楽しかった。

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2007年02月09日

コブシメ 驚きの繁殖戦略!

この時期、南西諸島での旬な生物は、なんといってもザトウクジラとコブシメだろう。沖縄や奄美では、ザトウクジラが頻繁に出てるようだ。クジラについては別の機会に書くとして、今回はコブシメで。
コブシメは毎年今ごろになると、産卵のために浅瀬にやってくる。多くは、オスが数匹のメスを従えたハレムを形成し、メスが産卵するのを見守っている。

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2006年12月13日

特異な生態のテンジクダイを!

今は発行していないが、『伊豆海洋公園通信』というのがあった。日本フィッシュウォッチングクラブの機関誌である。
1995年6月号に、テンジクダイ科の魚が掲載された(写真)。オーストラリアのアレン博士とロジャー・スティーン(水中写真家)の記事だった。それには驚きの生態が書かれていた。

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2006年12月12日

集団行動するニセクロスジギンポ

ホンソメワケベラに擬態していることで知られているニセクロスジギンポ。形態的な違いは口の位置や背ビレの始まるところなどだが、生態も異なる点がある。ニセクロスジギンポは巣穴を持っているのに対し、ホンソメワケベラは持っていない。そのほかにも、あまり知られていない違いがある。

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2006年11月15日

奄美はダイビング日和

きのうから奄美でダイビングをしているが、海は穏やかでまさにダイビング日和。
黒崎西というポイントでは、擬態種のノコギリハギがモデルのシマキンチャクと仲良くいるところに遭遇。それが上の写真で、上がモデルのシマキンチャクフグで、下が擬態種のノコギリハギ。

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2006年11月11日

ヘラヤガラの習性

前にも書いたが、ヘラヤガラは他の魚に付いて泳ぐ習性がある。
このような行動は「隠れみの」、「併泳」、「ライディング」などと呼ばれている。

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2006年10月23日

ホタテ、顔面蒼白の謎

先日、奄美のあるポイントに7〜8名で潜った。ボートに戻ったら、地元のナースさんが「ホタテツノハゼの顔が白くなるのはどうしてですか?」と質問してきた。
「そんな馬鹿な!」
しかしデジカメの画像を見せられて、あ然とした。


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2006年10月08日

フグvsオニヒトデ

最近、沖縄や奄美でフグが増えている。
慶良間のあるポイントでは、10尾くらいのサザナミフグがウロウロし、ダイバーにまとわりついてくる。
奄美では7〜8尾のモヨウフグがいるところがあり、やはりついてくる。
なぜか?

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2006年09月28日

所変われば・・・

同じ種類でも住む場所が異なれば、体色や模様が違う場合がある。いわゆる地域変異である。いろいろな海に潜っていると、そのような魚を見る機会が多く、本当に同種?と思うこともしばしば。

【写真1:日本のルリスズメダイ】

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2006年09月27日

サメより怖いゴマモン

南の海によく行くダイバーなら、ゴマモンガラの怖さを知ってるはずだ。もちろん、卵を守ってるときの話である。
【写真1:歯をむき出して突進してくる。沖縄・慶良間にて】

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プロフィール

大方洋二
大方洋二○1942年 東京生まれ
高校時代にスノーケリングを始め、21歳にときに東亜潜水機(株)でスクーバダイビングの講習を受ける。同時に発売されたばかりのニコノスを手に入れ、独学で水中撮影を始める。
以来、会社勤めをしながら趣味として続け、39歳で退社してフリーの水中写真家になり、現在に至る。NHKの動物番組のコーディネーターも時折務める。日本自然科学写真協会会員。

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